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メタリック・ファンタジー  作者: oga
番外編
94/105

赤井流星 その14

 更に翌日、ルネサンス運輸の社長宅に向かい、俺の体から分泌されるフェロモンを使って、奴を仲間 (どっちかってと、僕?) に加えた。


「何なりとお申し付け下さい」


 会った当初は、俺のことをやらしい目で見てたこいつも、今は忠実な部下って感じだ。


「ヤマダ、だったか。 おめー、雪道の移動手段とか持ってねーの?」


「もちろん、ございます。 我がルネサンス運輸は、森の街だけでなく、スノーポイントの沿岸にある港町から、海産物を運搬する仕事も請負っております」


 その区間を移動するため、キャタピラ付きのハムスターを動力にした車を数台所有している、とのことだ。


「したら、1台貸してくんねーか? ちょっとやりてーことがあんだわ」


 俺のやりたいこと。

1つはヒロハル、チズルをこっちに連れ戻すことだが、途中、もう1個やりたいことが増えた。


「あの、クソチビメガネをぶっ潰す」


 商売で、あいつを負かしてやる。 その為には、ドラゴン観光よりも魅力的なツアーを計画しなきゃならない。

一晩考えて、俺はあることを閃いた。


 スノーポイントには、空から降ってくるコアを採取するための基地局がある。

以前、メロンパンらが、その基地局の修繕に当たっていたが、そこには、魔族の世界へと続く穴がある。

その穴を利用して、魔族の世界へのツアーをやったらどうか? という考えを打ち出した。


「ってな訳で、協力してくんね?」


「容易い御用です」


 




 

 その日はヤマダんちに泊まって、明け方、馬車を使ってスノーポイントへと戻って来た。

もちろん、今回は強力な護衛付きで、ゴブリン共は襲って来なかった。

俺は、宿に寄って、ホシガキに事情を説明した。


「ミツマメに会いに行くのなら、持って行きな」


 渡されたのは、カードだ。

どんなセキュリティの扉も解錠できる、マスターキーらしい。

 メタル通りを通過し、何もない一面雪の地帯にやって来る。

そこには、ヤマダの手配した戦車が1台、置かれていた。


「ヤマダ社長、おはようございます」


「うむ。 早速だが、こちらの赤井様を乗せて、復旧工事中の基地局に向かってくれ」


「分かりました」


 作業員風の男の運転で、基地局へと向かう。

さて、無事に帰れるかな。

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