表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
メタリック・ファンタジー  作者: oga
番外編
81/105

赤井流星 その1

コンテストに出すのに10万字必要らしいので、加筆しました

 俺は、オードリーの映し出す映像に釘付けになっていた。

トカゲの試合に敗れたメロンパンは、カメラ目線で、最後にこう言った。


「後は、頼んだ、ぞ……」


 俺に向けてのメッセージ。

それから少しして、チズル、ヒロハルは囚われの身となり、恐らく、こっちの世界(人間の世界)を侵略する計画も続行中だ。


「……畜生」


 そんな言葉が、思わず漏れた。 

メロンパンが奴ら魔族を止める事が出来なかったことが、正直、悔しかった。

 こうなったら、俺がチズル、ヒロハルを助けに行かなきゃならない。

向こうに行けば、オードリーがいる。

合流して、武装モードを展開すれば、どっかの赤い彗星のごとく、魔族共を一網打尽にできる。


「問題は……」


 魔族の世界まで行く方法と、上陸してからどうやってオードリーと合流するか。

俺一人じゃ無理くせーから、仲間が必要だ。

俺は、メロンパンの今までの冒険から、協力してくれそうな奴を思い浮かべた。

そして、すぐにそのメンツは浮かんだ。


「……ボウズ、ハナ、チビか」


 ガリクソン、デブは死んじまった。

魔族の船長も、船もろとも大破しちまったし……

今言った三人は、みんなスノーポイントにいるから、まずはそこまで行かねーとだ。

俺は、ソファから起き上がり、身支度を始めた。


 





「こんなもんでいいか」


 俺は、リュックを背負い、宇宙船の出入口から、ゆっくりと足を降ろした。

荷物の中には、コアの塊も入ってる。

少し重てーが、こいつを売れば、500シルバー位にはなるハズだ。

 ちなみに、この宇宙船、木に引っかかっていて、地上10メーターはある。

ここの上り下りが毎回ダルいが、一応、体がなまらないようトレーニングしていた為か、難なく地上に降り立つことが出来た。


「ボルダリングのトレーニングが役に立ったわ」


 リュックからトカゲよけの香水を取り出し、シュシュッ、と体に振りかける。

連中、これをかけておけば近づいてこねーし、そもそも、そこまで好戦的じゃない。

オードリーが以前通過した道が、わだちとなって残っているため、そこを辿れば森の街だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ