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メタリック・ファンタジー  作者: oga
第三章 森の街のクエスト
34/105

ランプのオイル交換2

「ブタ、今のでいくつだ?」


 俺は、オイル交換の終わったランプを、フックにかけながら聞いた。


「これで49個目だよー」


 ブタはメモ帳と鉛筆を持っていた為、下でチェックしろっつっといた。

午前中でランプ49個って、かなり順調じゃねーか?

オイル交換を済ませたランプは、街灯の足元に予め置いといて、まとめて交換する。

何となく要領をつかんできたから、午後で作業は終わるだろう。

久々、日が落ちる前には帰れそうだ。

時間が余ったら、明日に備えて武器屋でも覗いてみっか。


「一旦昼にしよーぜ」


「オッケー、僕、さっきからお腹鳴りっぱなしだよ」


 おめーはほとんど動いてねーだろ!







 広場には、ガリクソン、JD、チビがいた。


「あれ、ボウズは?」


「……」


 ガリクソンは俯いて返事をしなかったが、聞こえないくらい小さな声で答えた。


「ランプを割っちゃって……」


 …………ランプ割っちまったのかよ。


「あいつ、上から投げて落としてたんだ。 そっちの方が早いって。 でも、それを俺が掴み損ねて……」


「それって、あなた悪くなくない?」


 JDがフォローを入れる。

まあ、同感だわ。


「んで、ボウズは?」


「逃げた。 ランプは50個交換出来たんだけど」


「あいつ、さいってーだわ。 割ったランプ弁償しなきゃいけないし、きっと給料天引きよ」


 マジかよ。

割ったのはまあ、仕方ないかも知れねーけど、逃げるのはねーわ。


「こうなると、午後で僕らのランプ100個も加わるから、日が落ちるまでに終わらない可能性が出てきましたね」


 チビがさり気なく会話に加わる。

……っておい、何か爆弾発言しなかったか?


「お前ら、1個も交換できてねーの!?」


「だって、私、スカートだし」


「僕もこの辞書を手放すわけにはいかないからね」


「ふざけんなよ、お前ら、オイル交換するって分かってたよな? スカートは履き替えてこいって! おめーの本も家に置いてこい!」


 日が暮れるまでにオイル交換が終わんなきゃ、給料出ねーぞ。

午後になって、ガリクソンは一人で作業、JDとチビは一旦家に帰って、オイル交換ができる準備を整えてから戻ってきた。

俺とブタはその間、自分らの分を急ピッチで代えていく。

それでも、日が暮れた頃には、オイルはせいぜい200個しか交換出来なかった。







 広場に戻ると、朝の飲んだくれが腕を組んで、俺らのことを見回した。


「クエスト失敗、だな。 給料は無しだ」


 くそっ、まさか失敗パターンがあるとは……

結局ただ働きかよ。

全員が肩を落としてるのが分かる。

すると、向こうから誰かが走ってきた。

ボウズ頭だ。


「はあっ、はあっ…… 給料はいらねーから、ランプ割っちまった件、マジですまんっ」

 

「ランプ割っちまっただと? ランプは1個5シルバーだ。 弁償してもらうぞ」


「……え、だから、給料無しで」


「クエスト失敗したのよ」


 ボウズが、やっちまった、みたいな顔をする。

この馬鹿……

ボウズは、みんなの方を見回す。

5シルバー、持ってねーのかよ。

くそっ。

俺は、なけなしの5シルバーを飲んだくれに手渡した。

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