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メタリック・ファンタジー  作者: oga
第三章 森の街のクエスト
33/105

ランプのオイル交換

 朝、俺はランプのオイル交換のクエストを受けるため、待ち合わせの広場にやって来た。


「おめーが最後だぞ」


 声をかけてきたのは、昨日クエストで一緒だったボウズ頭だ。

他にも、ブタ、ガリクソン (痩せてる奴)、役所のJD、分厚い本を抱えたチビがいる。

俺が合流すると、ベンチに座っていたおっさんが言った。


「メンバーは、揃ったみてーだな…… オエッ」


 おいおい……

立ち上がったはいいけど、足元ふらっふらじゃねーかよ。

朝から飲んだくれてんのか?


「荷物はそこにあっから、後頼んだわ。 ウプッ、オロロロロ」


 飲んだくれは、突然、俺らの目の前でゲロをぶちまけ始めた。

跳ね返ったゲロにかからないよう、俺たちは一歩後退した。


「…………あいつは放っといて、オイル交換、やっちまおうぜ」


 ボウズ頭がそう言うと、飲んだくれが準備したと思われる手押し車の所に集まる。

荷台には、ドラム缶が3つ、梯子が3つ、柄杓みてーのが3つ、置かれていた。


「これらの道具から推察するに、街灯に梯子をかけて、ランプのオイル交換をするようですね」


「道具が3つずつあるってことは、3チームに別れて作業するって事かしら?」


「だったら、競争しよーぜ!」


 早速、ボウズ頭が提案してきた。


「屋敷じゃ邪魔が入ったからな! 今度こそ、白黒つけっぞ」


「…………おう」


 何となく返事しちまったけど、一体、何個のランプのオイルを代えりゃいいんだ?

すると、ガリクソンが荷台から一枚の紙を取り出した。


「これ、この街の図面かな? 点々が書いてあるんだけど」


 ボウズ頭が、がばっ、とひったくり、用紙を見つめる。


「ひーふーみー…… 結構あんな。 全部で300個くらいか?」


 300か。

ってことは、一組につき100個ずつ交換すればいい計算だ。


「じゃあ、チーム組みましょっか。 私は、あなたと組むわ」


 指名されたのは、チビ。

ボウズ頭はガリクソンを選んだ。

残ったのは……


「……マジか」


「残り物には福があるって言うじゃん」


 自分で残り物とか言ってんじゃねーよ。







 俺らは、南の入り口の担当になった。


「ドラム缶をいちいち運ぶのも面倒だから、ここにランプを集めっか」


 そうすりゃ、交換したランプが分からなくなることもない。

ただ、1回上れば済む作業が、2回上る必要が出てきちまう。

そこが、デメリットか。


「お前、梯子のぼれんのか?」


「んー、あんまり得意じゃないかも」


 …………だと思ったぜ。

まあ、勝負である以上、スピードが要求されるから、俺がやった方が良さそうだ。

試しに、街灯の一つを外して見ることにした。

梯子を街灯に立て掛け、上って手を伸ばし、フックに引っ掛かっているランプを外して、下りる。

そこまで難しい作業じゃない。

それでも、毎日これをしなきゃいけねーっぽいから、大変だわ。

改めて、電球の偉大さに気付かされた。


「まあ、地道にやってこーぜ」

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