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メタリック・ファンタジー  作者: oga
番外編
103/105

赤井流星 その23

 パワードスーツは、鉄のアームと足から成り、全長は3メートル程度。

俺が手足を動かすと、連動してアームと足が動く。

オール・ユー・ニードイズ○ルに出てくるスーツをイメージしてくれれば良いだろう。


「……んな例えじゃ、誰も分かんねーか」


 このスーツの欠点は、生身が丸出しって点だ。

だから、しっかりガードしなければ、ダメージを食らう。

銃火器も備える暇が無かったし、魔族相手には、かなり部が悪いだろう。

筋力を10倍にするだけのスーツで、どこまでやれるか……


 世界樹を登り初めて、随分高い所まで来た。

頭頂部に着いたら、どうやって地上に出ればいい?

設置されてるタラップ伝いには、体がでかすぎて無理だ。


「しゃらくせぇ!」


 てっぺんにたどり着くと、地上の裏面から、俺は拳を見舞った。


 





 拳が地面を貫通した。

更に、連打。

できた割れ目に体を入れ、無理矢理地上に出る。

すると、辺りは瞬く間にパニックに陥った。

当然か。

いきなり床からロボが現れたんだ。

俺は、魔族を蹴散らして、目に付いたバーガーショップを襲撃する。


「メガ照り焼きパンチ!」


 バーガーにちなんだ技名を叫び、店の壁を破壊する。

特に、意味は無い。


「キャアアアアーッ」

 

 店にいた客が、一斉に飛び出す。

蜂の巣を突いた騒ぎ、だ。

落ちたメニュー表には、人肉バーガーについての記載は無い。

つーことは、別な店か?

移動しようとした時、ビルの隙間から、サイレンを鳴らした車が現れた。

警察だ。

中から、黒いフードをかぶった、不気味な輩が出て来て、手には鎖を巻いている。


「ダークヒーロー、って感じだな」


「……」


 フードが走り出した。

手に持った鎖を投げると、俺の右足にそれを絡め

、地面をスライディングしながら後方に回り込むと、鎖を引いて反動をつけた状態で、殴りつけてきた。

咄嗟にアームでガードするも、弾き飛ばされ路上に転がる。


「ぐっ……」


 魔族は、基本的に肉体を魔力で強化して戦う。

その為、ただのグーパンが恐ろしく強力だ。


「おらっ」


 向かって来たフードに、カウンターのパンチを食らわせた。

 

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