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朧な声
どうも、少女サイドの担当の幾慧です。
未熟な腕ですが、どうぞお付き合いください。
『ほら、やれば僕もできるんだ!』
ハリボテの剣を持って、
黒髪の小さな少年が勝ち誇ったように言う。
下に見える白い手は私の手なのか。
持ったチープなオモチャの剣が折れている。
あなたはだあれ?わたしをしってるの?
『だから安心してよ。僕は君を守る!』
深海色の瞳を、
夜空の星みたいにキラキラさせて、
大それた目標を口にする。
まもってくれる? なんのこと?
『危なくなったら、僕が助けに行く。約束だよ!』
やくそく?わたしはあなたをしらないよ。
『 』
…ねえ、いま、なんていったの?
わたしのことを、なんてよんだの?
あなたは……
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閲覧ありがとうございました。