状況
あれから5年…
嬢ヶ崎さんは勿論私も5歳、歳を取っている。
嬢ヶ崎さんにもう一度会いたい。
会って、お話をしたい。
…と思いながら歩いていると隣から嗅いだことのある香りがした。
さくらのような…綺麗な香り…
さくらと聞いて、ふと嬢ヶ崎さんが頭の中で浮かぶ。
なぜなら、嬢ヶ崎さんの下の名前はさくらだから。
いま隣で通ってったのは嬢ヶ崎さんということを願って、私は後ろを振り返った。
「あの…!」
「はい!?」
彼女は後ろを振り向いた。
黒髪で長髪…白いワンピースを着ている。
そう、あの時初めて私と嬢ヶ崎さんがあった時の服。
「もしかして…嬢ヶ崎…さん?」
「あなたは…姫野霧華さん?」
「覚えていてくれたんですね!嬉しいです!」
「当然よ。それより、貴方こんなところにいて大丈夫なの?」
私は嬢ヶ崎さんに出会えたことがとても嬉しく、いまこの街がどんな状況なのかなんてどうでもよかった。
「大丈夫って何がですか?大丈夫ですよ!」
「貴方…何も聞いてないの?この街の状況。」
「この街、何かあるんですか?」
「あるんですか?って…。また始まるみたいよ?あの時みたいに。」
また始まる?まさか…またあんな恐ろしい街に…?
「私、もうあんな街には行きたくないです!」
「違うの。あの街に行くんじゃないの。彼らが、この街に来るの。明後日に。」
「明後日って…」
私は驚きを隠せなかった。
明後日、彼らがこの街に来るとなると少なくとも一人は確実に死ぬ。
彼らの狙いは何?
玲先輩には、罪を償ってもらった。
なのに…どうして?
どうしてまた、あんな恐ろしい人たちが私の目の前に現れようとするの…?
もう…嫌だ。
あんな恐ろしい人たちになんて会いたくない。逃げたい…
けど、私が逃げる事で誰かが死ぬかもしれない。
誰一人犠牲を出したくない。出させない。
彼らがこの街に来る日が迫っている。
阻止はできないのだろうか…
もし阻止することができるのなら、自分が犠牲になってでも私は阻止をする。
こんにちは
あやかと申します。
楽しんでいただけているでしょうか?
この物語は、前回の続きです。
前回の物語を読んだ人も読んでない人も楽しんで読んでいただけると幸いです。




