願い
一作目です。
よろしくお願いします。
誰かのためにその人を思って葛藤し、悶える。
その人が好きだから、嫌われたくないから、居心地がいいから、いなくなった未来が怖いから。
完璧な関係性の形を求めて進む。完璧などないと口にしながらも、完璧ではない時に感じる不快感に流されて理想を目指す。
音楽を流しながら、何も考えず家へ向かう。
家に着いた時に開けるロビーのドア。ロビーと言っても明るいオレンジ色の光が間接照明で光ってる少し広いエレベーターへ繋がる部屋みいなものだ。
自分の家の部屋と同じ鍵で開ける。いつも思う。共通の家の鍵なら他の部屋のも自分のやつ開くのではないだろうか。
エレベーターから上がった時の薄暗い部屋の階には自分の部屋ともう一部屋しかない。たまに家の中が静かだとピアノの音が隣から聞こえてくる。
リビングを半分に仕切る白いカーテンを雑に開けて朝たたみ忘れた布団をゆっくり違和感とともに踏みつけて自分のデスクに向かう。バックを下ろして向かう先は布団。でも本を片手に自分の世界へ潜る。
自分の世界のように見えるけどそれはあくまで自分と重ねた世界。彼の悩みが自分の悩みと折り重なって苦しめる。僕はこれをドカ鬱と呼ぶ。どの配信プラットフォームで聞いたのか忘れた表現方法だ。
怒り、後悔、反省の勢いとともに本を閉じてお風呂と洗濯機が隣接してる洗面所に洗濯を回しに行った。
父親からのメッセージで今日も出前館からの夜ごはんだが、少し豪勢なお寿司だ。お寿司といっても親が仕事で面倒ながら頼む寿司だからシャリも硬いし別に美味しくない。穴子はタレが格別だからうまい。そんなことを考えながら風呂を入れにお風呂場に向かった。自動で入れてくれる機械のボタンを必要な回数押してお風呂を入れて洗面所を出た。
相性の合う人からのメッセージを何も考えずに携帯を操作して確認する。なにもない。
配信プラットフォームなどで面白そうな動画を探す。なにをしてんだろうと、寝る前の俺は思うだろう。寝る前はよく自分の理想像を考える。その理想像との差異に毎度イライラする。でもそれは現在の自分ではない。何も違和感を持たずに好きな動画を選択し、流し見する。
焦りと反省とともにやらなきゃいけないことを思い出す。嫌なことなのにやらなきゃいけないってなんだと考える。でも、先生からの怒りに怯え、そこからくる焦りに身を任せてやらなきゃいけないことをやる。
携帯に来る返信が気になって確認した。仲良い人からの通知は来ていない。ついでに少し動画を流し見した。また焦りとともに作業に戻る。
なんのために勉強しているのか答えれる。大学に行くため。将来安定させるため。東京に住むため。やりたいことをやるため。でもどれも自分の中でどれだけ重く責任があり、重要なことなのかわからない。
行きたい大学はない。けど進路がどうとか迫られてMITと答えたことはある。あるヒーロー映画の主役が言っていた大学だと知って憧れて答えたことはある。正直行って見たい。話題の中心になりたい。
でもそんなのは二、三年も前の話だ。今は有名にすらなりたくない。何かに飛び込む勇気もない。そんな牙みたいなものは捨ててきた気がする。わからない。実際飛び込めないしからそうだと思うけど、やったこともないからわからない。ただの言い訳だ。けど一緒にいて楽しい人との幸せを一番にしたくなった。その幸せが何を意味するのかわからず大学も国内に絞られて行った。国内の方が心が安定する。一緒の国。そんなところだ。タスクを終えて布団へ向かう。
好きな人がいる。おやすみと連絡して目を瞑った。いつも寝る前にしょうもないことで笑わせてくれる。一緒に話してて楽しい。たまに、男の話をされる。でも男の相談で仲良くなって好きになったから苦には思わない。けどどの対応が正しいのかわからない。その正しさは彼女が欲しい受け答えができてるかどうかで決まる。
今の時代人工知能が会話してくれる時代だ。完璧な受け答えなんてそいつに任せてればいい。けど違う。人間だから。いやちゃんと答えてくれないかもだけど完璧な受け答えだから。そんな気がする。
自分の役目について問うことはある。話してくれる人によくどんな役目なのか本人に聞くことはある。でも返ってくる答えと俺の中の答えは一緒。何も求めてない自分らしくいるべき。俺は何がこの二年で変わったのだろうか。
三年前冬ー
「別に可愛いでしょその髪型」
出会ったのは絵の具が鼻にツーンと残った日だった。友達に連れまわされて向かった美術の補修の手伝い。俺は自分の髪型があんまり好きじゃない。でもそれがチャームポイントになってネタになるからありがたいと思う時がある。
この日は美術の補修と言いながら友達が好きな女の子と会いたいがために集められた会だった。みんな下心が見え透いた顔をして長方形の机に座った。空気を乱さないため、あまり好きじゃないが自分を押し殺して参加した。いつも通り最初は女の子の俺の髪型いじりから始まった。そんな時絵に描くのに集中になってた女の子の友達に話が振られた。
「別に可愛いでしょその髪型」
正直俺は反応に困った。嬉しかったのかもわからなかった。その瞬間は自分を卑下することで自分を守っていた。
「そう?別に乾かすのとかめんどいしあんまいい髪型じゃないよ」
「いや似合ってるよその髪型以外想像できないくらい似合ってるよ」
「あそう?ありがとう。けど得ないよこの髪型なって」
ちよらしい。漢字はわからない。けど楽しかった。あんまり会話は覚えてない。けど髪型を褒められたのは衝撃的だった。少し侮辱された気分にもなった。でも嬉しかった。
今住んでる学校の寮の目の前には小さな広場がある。山の上にあるから雪がスキー板の長さくらい積もる。夜みんなで投光照明に照らされながら雪合戦をする。また友達に連れられて行ってみた。ジャケットと簡単な防水ズボンの最低限の装備で走って遊びにいく。ヘルメットや、帽子をする人はいるがしない。
「あっ!アフロの人だ!」
疲れて休んで座ってる時だった。誰かわからなかった。でもすぐわかった雪が装飾のようになってキラキラしていた。隣の友達と全力で歩きにくい雪をかけてこっちに走ってきた。でもわかった瞬間やっぱりバカにしていると感じた。
「え?誰だっけ?」
なんでかはわからない。けどそれがいいと思った。
「ちよだって」
「あーそんな人いたね」
「そんなひと!?」
少し怒ったような表情だった。
「えなにしてんの?」
「いや見ての通り雪合戦」
隣の女の子も喋り続いた。
「友達?」
「うん。アフロくん」
「なんで一人なの?」
急に話をこっちに振ってきた。
「別に休んでただけ。疲れた」
「じゃあ埋めるね」
急に俺のことを雪で埋め始めた。それが俺の初めてちゃんと千夜と話した日だった。
どうでしたでしょうか?
できるだけ読者様に想像してもらうために情報を少なめにして一作目は描きました。
なので、テーマも人によって変わってくると思いますがご容赦ください。
人生で初めて小説を書いてみたので文になってるかすら不安ですがどうでしたでしょうか?
アドバイスなどがありましたら是非是非感想として送っていただけるとありがたいです。
よろしくお願いします。




