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影と誓いの冠  作者: 音


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第九章  1/3

学院に着いたのは二日目の午後だった。

最初に壁が見えた——木の線の上に灰色の石が、遅い午後の光を受けてほぼ白く見えた。正門は日中いつもそうであるように開いていて、中庭で補給馬車の荷降ろしをしていた。日常の活動。建物の間を行き来する候補生たち、練習用の剣を試練場に運ぶ二年次生が二人、厨房が夕食を準備する匂い。すべてが正しい位置にあった。

門のところで一瞬止まった。体は止まらなかった——足はそのまま動いていた——が、中の何かが止まった。五日前にここを出たとき、手のひらに冷たい感覚があり、壁の外で何かが間違っていると知っていた。今、その間違いの一部に名前を持って戻ってきた。名前をつけたことで、それは軽くならず、重くなっていた。

終われないもの。

手のひらの冷たさはまだあった。壁の中では外にいた時より弱いが、あった。最初の巡回の前は、この感覚が場所に関係しているのか、俺の中にあるものに関係しているのか、確信がなかった。今はデータがあった。壁の外では冷感が強まる。中では弱まる。だが完全には消えなくなっていた。基準値が移動していた。あの夜に村で較正されたものは、帰還しても元に戻らなかった。

アルンがいつもの簡潔さで中庭で解散を告げた。「今夜は休め。明日から通常の訓練日程に戻る。報告書は俺が出す」全員を見た——上官が部下を検閲するようにではなく、もっと別のもの。村人を見ていたときに近い目だった。まだ見えないかもしれない損傷を評価していた。

視線が俺のところで他より半秒長く留まった。何が見えたのか分からなかった。目を合わせて、アルンは先に進んだ。

デインが荷物を担いで、一言も言わずに本棟の方へ歩いた。巡回中ずっとそうだったのと同じ歩き方——正確で、効率的で、読めない。建物の入口で止まり、一瞬振り返って何か言うのかと思った。言わなかった。荷紐を直して中に入った。

ナイが去り際に俺の目を捉えた。一つだけの視線——村の後で見せたのと同じ目。俺たちが持つ。 それから女子棟の方へ歩いていき、俺たちの間の距離は学院敷地内の普通の距離になり、共有された知識は隣に立っていない二人の間にだけ存在するものになった。

ラーシュと一緒に第四宿舎まで歩いた。暖炉の間は空だった——午後遅く、ほとんどの候補生は訓練か食堂にいた。火が弱かった。ラーシュが荷物を床に落として、いつもの場所に座った——火に最も近い椅子、少し中心からずれた位置、ここに集まるどんなグループでも自然な焦点になる席。誰もいない部屋でそこに座ると、椅子の見え方が違った。観客のいない舞台。

「で」とラーシュが言った。

向かいに座った。いつもの場所——奥の壁の影際の席——ではなく、もっと近くに。これから言うことには距離ではなく近さが必要だった。

「二日目の夜」と切り出した。「ナイとの見張り中に」

ラーシュが前に傾いた。熱心にではなく、注意深く。これから来るものが重要だとすでに決めた人間の聞き方。

言えることを言った。全部ではない。手のひらの冷感のことは言わなかった。俺の体が恐怖ではなく認識で反応したことも。それらの詳細は別の会話に属していた——する準備ができていない会話、おそらく誰にも、おそらく永遠に。だが山羊が東を向いたことは話した。木の線にあった、周囲の暗闇より暗い暗闇のことを。中間の空間を横切らずに移動したことを。

ナイの言葉も伝えた。

「終われないもの」ラーシュが繰り返した。一語ずつゆっくり、重さを確かめるように。「死ぬべきだったのに死ななかったもの」

「終わるべきだったもの。必ずしも死ぬこととは違う——終わること。違いがあるが、まだ完全には分かっていない」

ラーシュが長いあいだ黙っていた。火がはぜた。宿舎のどこかでドアが開閉した。

「それはお前たちを見たのか」と聞いた。

その質問に驚いた。間違っているからではなかった——まさに正しかったからで、俺自身がそれを問おうとしなかったからだった。木の線にいたものは俺たちを認識していたのか。近づいてきた。ナイは通過していると言った——村を道として使っていると。道は横に立っている人間に気づかない。

だが道は脈打たない。道は収縮しない。道は暗闇の中でこちらに向かって再配置されない。

「分からない」と言った。正直な答え。

ラーシュが頷いた。不確実さを解消しようとせずに受け取った。それから予想しなかったことを言った。

「俺も何か感じた。俺の見張り中に。お前たちの前に」火を見ていた。「何もなかったと報告した。それは本当だった——目に見えるものは何もなかった。でも空気が変わった。二時間目くらいに、空気が重くなった。デインが三歩先にいて、感じるか聞こうかと思ったけど、デインの顔を見たらずっと同じように外周を走査していた。感じていなかった。だから気のせいかと思った」

「気のせいじゃなかった」

「ああ。今は分かる」俺を見た。「ケイル。お前が見たもの——最初の村の死者と繋がっているんだろう」

「そう思う。パターンが同じだ。家畜の異常行動の後に——何かが来る。最初の村では人が死んだ。この村ではまだ何も死んでいない。だが山羊は四日間立ち続けている」

「もっと早い段階だ」とラーシュが言った。アルンと同じ結論だった。だがラーシュは違う道から辿り着いていた——データ分析ではなく、状況の重さを構造を理解する前に感じ取る共感の論理。

「ああ」

「そしてそれは悪化している。広がっている」

俺は確認しなかった。必要がなかった。ラーシュには軌道が感じ取れていた。空気の変化を感じ取ったのと同じように——証拠ではなく、心が追いつく前に間違いを登録する部分で。

椅子に背を戻した。話している間に火が弱まっていた。暖炉の間が暗くなりつつあった。

「話してくれてありがとう」とラーシュが言った。「話さなくてもよかったのに」

「お前が頼んだ」

「ああ。そう言った通りだ——分からなくても知っている方がいい」間を置いた。「でもいつかは分かりたい。方法があるなら」

ラーシュを見た。火の光が顔の横に当たり、一瞬、名前をつけられないものが見えた——恐怖でもなく、決意でもなく、その二つの間にあるもの。大きなものの端に立って、後ろに退かない意志。

ラーシュをラーシュにしている性質だった。人が後について行き、耳を傾け、他に空いた椅子があっても彼の隣に座る性質。そしてそれは——手のひらの冷たさのような明晰さで気づいた——いつか彼を危険にさらすかもしれない性質だった。外からの脅威ではなく——知ることの重さから。一度持ったら下ろせないものから。

「方法があるなら、見つける」と俺は言った。

ラーシュが笑った。小さな笑みだった。グループに見せる明るいものではない。数回しか見たことのない表情——温かさと気安い笑いと人を集める本能の後ろにいる、もう一つのラーシュ。

「よし。飯を食おう。五日間乾燥食料で生きてきて、干し肉をもう一切れ見たら補給部隊に亡命する」

笑いかけた。笑いきれなかった。だがいつもより近かった。

食堂に向かう途中、上層居住棟の入口を通った。扉が開いていた——換気のために誰かが支えていた。冬の暖房がまだ入っていない過渡期の週にはよくあることだった。戸口の向こうに動きが見えた——階段を上る人影。何かを持っている。革のケース。作業着。後ろに束ねた髪。

セリア・アルヴェス。今夜の医療棟での実習から戻るところだった。

俺を見ていなかった。あるいは見て、認めないことを選んだ——上層棟のエチケットでは、候補生の空間と居住空間の境界は選択的な盲目で守られていた。いずれにせよ、その一瞥は二秒に満たず、階段が曲がり彼女は消え、俺は食堂に向かった。



食堂に行った。食事は特筆するものではなかった——シチュー、パン、薄いエール——が、温かく、十分にあり、この二晩、死にかけた村の端で闇が動くのを見ていなかった人間たちの喧騒と光に満ちた部屋で出された。その日常は安堵であり、嘘でもあった。安堵だったのは体がそれを求めていたからだった——喧騒を、温かさを、この壁の中の世界が世界のすべてであるという錯覚を。嘘だったのは今、そうではないと知っていたからだった。

食事の途中でブレンが見つけてきた。顔色が戻り、姿勢が元に戻り、抑えられないエネルギーが動きに戻っていた。

「生きてたか」ラーシュの隣のベンチに座り込んだ。「辺境に食われたかと思い始めてた。どうだった?」

「何もなかった」とラーシュが言った。言葉が滑らかに出た。ラーシュは生まれつきの嘘つきではなかったが、温かさを通じて機能する逸らしの本能があった——技術的に真実であることを、追及を遠ざける調子で言う。

「何もなかった? 寝てないみたいな顔してるぞ」

「巡回の睡眠だ。分かるだろう——地面の形がいつも合わない」

「だから俺は医務室にいるんだ。ベッドは柔らかいし看護師は優しい」ブレンが笑った。「ちなみに腹はもう完全に治った。回復した。次に辺境の料理で毒殺されても大丈夫だ」

「誰も毒殺していない」と俺は言った。

「あのシチューが俺を毒殺したんだ、ヴォルン。意図的かつ計画的に俺の消化器系を攻撃した。正式な苦情を提出するつもりだ」

ラーシュが笑った。本当の笑い——ブレンが馬鹿なことを言い、その馬鹿さが意味であるような場所に戻れた安堵から来る笑い。笑いが起きるのを見た。その明るさ。二人の間を満たす仕方。暖炉の間と村と木の線のあれを、一瞬だけ、とても遠くに感じさせる仕方。

遠くないことは知っていた。手のひらの冷たさが、他の誰にも見えないものを指す羅針盤の針のように、絶えずそれを確認していた。

だが今は、食堂で、ブレンがシチューに文句を言い、ラーシュが笑い、夕方が日常のリズムに落ち着いていく中で、距離を距離のままにしておいた。友人たちと座り、温かい食事を取り、ほとんど何も言わなかった。俺が持っている沈黙は俺のもので、扱える重さで、それで十分だった。

今のところは。


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