主要人物
第4章終了時点での登場人物の解説です。
【星宮昴】
主人公。高校教師として働く青年。
幼少期から家庭内暴力に苦しみ、音に対する過敏な反応を持つ。母親の支えや麻子先生の教えを受け、過去を乗り越え教師を目指した。
大学時代に沙月と出会い、彼女との恋愛が勉学や自己成長に影響を与えた。教師として生徒たちと向き合い、部活動や進路相談に積極的に取り組むが、自分の感情や過去に対する葛藤が消えず、自己犠牲的な一面が目立つ。
【白石沙月】
すばるの大学時代の恋人であり、現在は交際はしていないが同居中。予備校講師として働いている。
明るく社交的に振る舞うが、自己評価が低く、過去の経験から「必要とされたい」という強い欲求を抱えている。大学時代はすばるに過剰に依存し、夢を諦めて彼を支える道を選んだが、そのことに後悔や不満を抱くことも多い。
【天野遥香】
沙月の高校時代からの友人であり、すばるの大学の同級生。現在は小学校教諭として働いている。
面倒見が良く、友人思いな性格。沙月の変化や問題にいち早く気づき、彼女を心配して何度も助け舟を出す。明るく振る舞う一方で、沙月に対して時折厳しい指摘をすることもある。
ゆうきと交際しており、彼の軽妙な性格に振り回されながらも、お互いを支え合う関係を築いている。
【空野裕樹】
すばるの大学の同級生で、現在は社会福祉士として働いている。遥香の恋人。
明るく軽い雰囲気を持ちながらも、面倒見が良く、相手の気持ちを察する力がある。沙月の状況を心配し、すばるに助けを求めるなど、仲間たちの間で調整役となる。
精神保健福祉士の資格も持ち、すばるの過去のPTSDを見てきた経験から、心のケアについて深い理解を持っている。
【その他の登場人物】
中谷:沙月の予備校での同僚。沙月の体調不良を気遣い、彼女の変化に気づく。
浅井:すばるが顧問を務めるバスケットボール部の部長。チームの雰囲気を作る役割を担う。