主要人物
第1章終了時点の人物紹介です。
一部ネタバレも含まれるかもしれませんので、第1章終了時点に整理として目を通していただけると幸いです。
【星宮 昴】
年齢:小学生
性格:内向的で慎重だが、自分なりのルールを大切にする努力家。
好きなこと:特定のシャープペンシルを収集するのが密かな趣味。
すばる。暴力と恐怖が支配する家庭環境の中で、学校やバスケを通じて自分の居場所を見つけていく。圭吾との出会いをきっかけに、「自分でもやれる」という希望を見出すようになる。バスケのコートでは「自分の存在が認められる場所」を感じられ、全力で取り組むようになる。
ポイントガードとして「全体を見渡す力」に優れており、その役割は昴の性格とも重なる。
【星宮 詩織】
昴の母親
温かく献身的だが、自己評価が低く、不安が強い。
好きなこと:手作り料理(昴のために、毎回失敗を恐れず新しいレシピに挑戦する)。
夫の暴力から昴を守るため、すべてを捨てて家を出る決断をした。新しい生活では昴のためにと過干渉になることもあるが、自分のやり方に悩む一面もある。
幼少期に抑圧されて育った経験から、「昴には自由を与えたい」と願うが、それが逆に昴を縛る結果になることも。昴にとって詩織は「安心を与える存在」でありながら「逃げ場をなくす存在」でもある。
【星宮 紘一】
昴の父親
性格:怒りを内に抱えた支配的な性格。過去の挫折を引きずり、家族にそれをぶつけてしまう。
趣味:若い頃はギター演奏でバンド活動をしていたが、夢破れ、現在はそれを話題にすることもない。
家庭では暴君のような存在だが、かつてはバンド活動で「頼れるリーダー」として仲間から慕われていた。
詩織と結婚した理由は「自分の弱さを隠せる相手」だったが、彼女が離婚を決意したことでその関係が崩壊した。昴にとっては「乗り越えるべき存在」として、彼の成長に影響を与え続ける。
【中川 麻子】
昴の小学校時代の担任教師
性格:柔らかい雰囲気を持ちながら、生徒一人ひとりを注意深く観察するプロフェッショナル。
好きなこと:学校の花壇の手入れ(放課後の静けさの中で植物に触れることが癒し)。
麻子先生。家庭環境に苦しむ昴を最初に「見つけた」人物。彼女の言葉が、昴に「行動することの価値」を教えた。
自身も学生時代に家庭の問題を抱えており、「子どもたちの避難所になりたい」という思いから教師になった。昴にかけた言葉は、かつて彼女が恩師からもらったものである。
【前野 圭吾】
昴の小学校時代の友人、ミニバスのチームメイト
性格:社交的でムードメーカー。人を笑わせるのが得意だが、自分の感情を隠す一面もある。
好きなこと:ゲーム全般とバスケットボール。
圭吾。昴にとって初めての「友達」。バスケを通じて昴の人生に大きな影響を与え、初めて「自分でもやれる」という希望を持たせた。大会で再会した際、昴の成長を目の当たりにし、少し嫉妬しながらも敬意を抱く。
圭吾がバスケを始めたきっかけは、幼い頃に母親が送ってくれたバスケットボール。長期入院中の彼を支えた大切な思い出である。
【空野 裕樹】
昴の転校後のミニバスクラブの友人
性格:頼りがいのある兄貴分。冷静だが熱い一面もある。
好きなこと:スポーツ全般と料理(家族のために休日に朝食を作る)。
ゆうき。1on1をきっかけに昴と親しくなり、彼の学校生活を支える存在となる。リーダーとしての責任感を持ちながら、昴の頑張りを素直に応援する。
ゆうき自身も、バスケを通じて自分の居場所を見つけた経験を持つ。そのため、昴の努力や成長を誰よりも理解している。