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アイ、バイバイ

作者:Kaho Oasa
 現代からそう遠くない未来、人類はかつてない危機に瀕した。

 心を失くしたように何も感じなくなり、次第に気力が衰え、身体が動かせなくなってしまう不治の病。
 それは世界中のあらゆる場所で確認されたが、発症は原因不明。
 治療の実例は無い。

 人類の危機として、世界各国でありとあらゆる分野の研究が進められ、中でも、思考と心の解明は飛躍的な進歩を遂げた。
 身体を動かすなどの、行動に関わるモチベーションの多くがーー様々なベクトルの愛=アフェクションで構成されていることが確かに実証された。

 そして現在では、より合理的で秩序の約束された社会の実現に向け、全人類のアフェクションがリアルタイムで数値化され、管理されている。

 対人トラブルや精神被害の多くは、他者へのアフェクションと他者からのアフェクションのギャップに起因していることから、それぞれをスコア化して差分を金銭で精算するシステムが成立し、社会は更に劇的な変化を遂げた。

 更には、他者へのアフェクション、あるいは他者からのアフェクションの異常値により個人や社会へ影響を及ぼすものは、行政指導のもとでアフェクションを消去することで、犯罪や病の多くは未然に防げるものになった。

 不治の病すらも防げる病になり、犯罪やトラブルは予防し公正に解決出来るものとなり、人類は限りなく安全で合理的な共同体となった。

 アフェクションの管理運用は、行政と連動した公的情報統括機関"アフロディーテ"に一任されており、厳正かつ公正な選考により選ばれた人物のみが籍を置くことを許されている。

 アフェクションに懐疑的で、「愛など存在しない」と考えている主人公 柊木ユウトは、なぜかアフロディーテのメンバーとしての推薦を受ける。

 人々の愛を精算し、時には消去する中で、ユウトは世界の真理へと近づいていく。

 限りなく秩序に守られた世界の中で、愛を信じない青年が、愛の価値と正しさを探究する物語。
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