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おばちゃんダイバーは浅い層で頑張ります  作者: きむらきむこ
ポーションメーカー

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 新しい生活

誤字報告、ありがとうございます。

アクセス解析を開けたとたんに、目の玉飛び出るかと思うくらいビックリしました。いつもと桁が違ってて。

ありがとうございます。みなさまのお陰です。

「おはようございます 藤田さんは昼からダンジョンに行ってください。ユキさんは午前中に私と一緒に行きましょう」と、田中さんから言われた。


「分かりました。持っていくものとかありますか」


「特に自分の武器って決まってなかったら、金槌とかは用意してあるからそれを使って」


 田中さんから渡された水筒やら金槌に軍手をボディバッグに詰めて、私は田中さんと、松本史郎さんと言う社員さんと一緒にダンジョンに行った。

 松本さんは片足が不自由なようで、それは歩き方ですぐに分かった。


「足は悪いけど、今日行く階層くらいなら護衛も出来るから安心してください」松本さんは、私の視線に苦笑して言った。


「す、すみません、不躾なことをしました」私は慌てて謝ったが、別にそこを心配していたわけではなかった。


「田中さんもご一緒なので、決して心配してたわけじゃないんです。足が悪くても田中さんが信用されてるんだから、お強いんだろうなと、思って…」


「そうなのよね〜。史郎くん、強いわよ」と、田中さんは松本さんと視線を合わせて笑っていた。





 ダンジョンから出たら、もう昼を回っていた。

「お腹すいたわよね〜。すぐにシャワーしてご飯頂きましょう」と田中さんに言われて、会社のお風呂に交代で入り、食堂に行った。

会社といっても、普通の2軒並んだ一軒家の一階が事務所になっているので、お風呂も普通の家のものだった。片方のお家が会社として使われていて、もう1軒が寮として使われているらしかった。


 私と田中さんが会社側のお風呂を使っている間に、松本さんは寮の方のお風呂を使ったようだった。寮の方の一階のダイニングが、社員食堂になっていた。

ここでほぼ3食食べられるとのことだったが、さすがに朝は使いにくいからコンビニでパンでも仕入れよう。


 お昼からは、会社の方(何度も面倒なので通称A棟と呼ばれているのを私も使う。寮はB棟と言われている)で、ポーション作りをする。


 ダンジョンの中のことは一言では言い表せない。アメージングなひとときだった。驚きよ〜田中さん、ホントに60オーバーなの?松本さんも信じられないくらいに身軽だし、私なんか思いっきりお荷物だったし〜。


 昼からポーション作りって、もう眠くって仕方ないんだけど。

後で藤田を誘って今日の愚痴を聞かせよう。


 あ~そう言えば佐藤くんには会わなかったなあ〜。藤田が一緒だったのかな〜。

でも私、佐藤くんと一緒にダンジョン行ったら確実に今日よりもお荷物になる自信があるから、良かったのかな〜。


 仕事終わったら、コンビニ行ってビールと朝ごはん買いに行こう。

と、思ってたら晩ごはん後に朝食用のおにぎり弁当を寮母さんがくれた。「朝に食べてくださいね」ってにこやかに、渡してくれた。神かよ。


「朝の出勤の時にお弁当箱と洗濯物持ってきてくださったら、帰りには乾かして渡しますから遠慮なく持ってきてくださいね」って、笑顔で言われた。


 惚れる。あなた無しでは生きていけないかもしれない。





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― 新着の感想 ―
[良い点] ダンジョンが出来た現代の気負わない日常の話でとても好きです。登場人物がみんな波乱万丈ではない生活を送っていて「生きている」感じがとてもします。
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