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おばちゃんダイバーは浅い層で頑張ります  作者: きむらきむこ
本編

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40 会社の未来

 結局のところ、ダブル藤田さんと笹山さんとの差は、かなり、としか言いようがなかった。


 ダンジョンに半年に渡って潜り、繊細な魔力制御をものにした上に回復魔法のレベルを上げた2人は、ポーションのレベルを1から3にした。


 笹山さんは、ひたすらポーションを作り続け、味の評価を上げた。レベルはなんとか2というところなので、上がったと言えば上がった。


 味の追求も頑張ってみようかな?お茶農家さんとか、職人さんに講習してもらおうかな?


 出向の3人がそろそろ戻る時期となり、うちのB棟男子が帰ってくることになった。ポーションのレベルはともかくとして、簡易鑑定を、と言うかB棟男子は既に鑑定のレベル4になってるので、我が社で1番レベルが高い。その鑑定を使えるメンバーが増えるのは、やっぱり有り難い。仕事の負担が少し減る。


 佐藤くんたちのパーティーは、このままうちの会社で働いてくれることになった。この半年で、そこそこのポーションを作れるようになった(実際、笹山さんよりも高レベル)ので、助かっている。


 人数が増えて、おそらくもっと増えるであろうと思われるので、近くに土地を探して新社屋を建てることになった。築年数のかなり古いマンションの跡地がなんと、売りに出てたのだ。そんなことってあるの?と私も驚いたけど、売った側も驚いたらしい。タイミング的にもこんなふうに売買が成立すること自体が珍しいらしい。


 マンションの規模もそれなりに大きかったので、社屋と生産棟、社員食堂に駐車場と希望通りに作ることができた。A棟とB棟は、繋げると結構な広さの土地だったので、単身者用アパートを2棟分に建て替えた。


 お金、使ったわ〜。

使ったけれど、すっごく楽しかった。生産棟の使い勝手を考えてシャワールーム(ダンジョン帰りにすぐにシャワー出来るように)を作ったり、研修用の広めの教室みたいなのを作ったりとか設計に横槍口槍を入れまくった。


 設計士さんには迷惑だったと思うけど、家造りってなんか萌える。住んでみないと、成功失敗が判明しないところが悲しいけど、一応設計士さんのアドバイスも取り入れたので、大きな失敗はしてないと思う。



 お金を使いまくったがノー借金(ありがとう、1%)の、健全な経営状態のまま社長業を息子の彰良に譲ることになった。史郎くんに、との話も出たのだが、本人から丁重にお断りされた。


 彰良は、ダンジョン省で頑張ってたのだが、そこでのコネを活かして会社を経営してくれるそうだ。有紗も自分が経営するのはメンドクサイとゴネたので、今後文句は受け付けない事を書類にサインさせた。有紗は1経理社員として働くそうだ。


 ダンジョン省とは、ポーションの解析やらダイバーの研修やらで、持ちつ持たれつのいい関係を築いている(つもりだ)康太くんに専任の講師にならないかとの誘いがあった。こればっかりは本人の気持ちなので、一応うちにいてほしい旨は伝えたが、あえて引き止めるつもりはない。とっても残念だけど。


 


 

 



 

次回、最終話です。

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