表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おばちゃんダイバーは浅い層で頑張ります  作者: きむらきむこ
本編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

45/60

39 教育方針

 小塚商会からポーション作りの出向社員がやってきた。男性2人女性1人の3人。「乾燥」も使えるらしい、自己申告だけど。


 寮の説明をして、有料で食事の用意と洗濯をしてもらえる旨を説明すると、感激された。食事に関しては足りなかったり、口に合わない時は自分でなんとかしてねと言っておいた。寮母さん、お料理上手だから口に合わないことはそうそうないと思うけど。



 「笹山さん、藤田さん、藤田ユキさん、よろしくお願いしますね」と、ご挨拶。

藤田さんが2人いるが、偶然被ったらしい。3人は20代後半〜30半位の年齢に見えた。


 早速、一通り普段の手順でポーションを作ってもらった。はい、鑑定。さすがにレベル1ではないが、くららさんや恵美さんほどでもない。このへんはきっと回復魔法のレベルが関係してるのかな。と、なるとダンジョン潜ってもらうことになるなぁ、はぁ~。


「笹山さんや藤田さんたちのポーションは、レベルで言うと2に僅かに届かないあたりになってます。多分回復魔法のレベル上げをしたら、もっとポーションのレベルも上がると思いますが、ダンジョン行きますか?」と確認してみた。


「安全に連れて行ってもらえるんですか?」と藤田ユキさんが聞いていた。


「ある程度は自分でも動いてもらわないと困りますが、ケガのないようにダイバーの護衛はつけます」佐藤くんたちに二組に分かれてもらって、護衛に付けるつもりでいる。ダンジョンに行くのは交代制なので、人数調整はなんとかなるだろう。


 「午前からダンジョンに行くシフトと午後からダンジョンに行くシフトに分かれてますが、仕事の流れはそういう風になってますので、よろしくお願いします」と言えば、「必ずダンジョンに行かなくてはなりませんか」と笹山さんが言った。


「必ずと言うことはないですが、ポーションのレベル上げをするのであれば行ってもらったほうが良いですね。どうされますか?」


「僕はポーション作りの研修に来たので、ダンジョンに行く予定はないんですが」と今更なことを言われたので、「分かりました、ではそのようにします」と返事しておいた。


 後で社員たちから良いのか?と詰められたが、別にレベル上げたくない人に付き合う必要は無いでしょ?低レベルのポーションだけ作ってもらったら良いじゃない、と返事したら黙られた。


 こっちは親切で申し出てるのに、本人がしたくないて言ってるんだから、無理してもらわなくても良いじゃん。あんまり品質が悪かったらこっちも困るけど、ソレナリのものは作れるんなら、ソレナリの値段で買いとるわよ。うちは、ホワイトな営業状態ですからね。


 2人の藤田さんはダンジョンに行くつもりはあるようなので、半年でどのくらい差がつくのか、とっても楽しみよね〜と言ったら、みんなからブラック田中さんと言われた。解せぬ、とは思わないけど、どんだけレベル差つくのか、ホントに気になるじゃん、うちの社の教育方針が間違ってない証明になるんだよ。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ