37 研修会再び3
会社からB棟男子を連れてきていたので、他グループの講師をさせた。
施設で下の子達の面倒を見ていたせいか、なかなか指導も堂に入っている。直近で健太くんのレベリングに付き合ってたのも良かったのかな?
2日かけて、なんとかウォーターボールが形になった。
研修会は3日の予定だったのだが、明日1日で電撃やれるんだろうか?彰良に話してみたけど、今回延長はしないけど、しばらく継続的に研修会をやって欲しいと言われた。
B棟男子たちは講師をやることに異存はないようだが、会社としては採取係が居ないのも、それなりに初級ポーション作れる3人が欠けるのも困る。彼らは立派な戦力なのだ。
と、言うことをダンジョン省にそれとなく伝えたところ、今回の研修会に参加したダイバー数人と小塚商会からポーション職人を数人、出向して貰うことになった。
期間は半年ほど、給与、住居共に出向元が支払うということになった。ちなみにB棟男子たちの給与は、ダンジョン省持ちだ。ありがたや。
それでも、職人育ては我が社としても急務なので、近い内に求人を出そうかな。
ダンジョン省に相談かな。引退したダイバーとか紹介してもらおうかな。
翌日、研修最終日
「水魔法の魔力操作をもうちょっと高めてからの方が事故がないと思うので、今回は電撃までの研修はやめておこうと思います」と主催の職員と研修生に告げた。
後ろの方で挙手をしている人がいたので「何か質問がありますか?」と、指名した。
「今回はウォーターボールと電撃の研修と言うことで集まったので、やってもらわないと困ります。パーティーにも習ってくるって言ってあるので」と言われた。
「私もしたかったんですが、この状態で教えてもフレンドリーファイアが起こるとしか思えません。あなたは前衛の人にぶつけないという絶対の保証が出来ますか?」と聞いてみた。
「それは違う問題であって、今は研修費に見合う内容をするべきだ、という話をしてます」と返事をされた。
「それに関してはダンジョン省が判断してください。私はウォーターボールでさえ、まともに維持できない人に電撃の習得は勧められません」
わ〜言ってしまった。私すごい偉そう、でもホントに無理だと思うし〜。
テニスで後衛が前衛の後ろにスマッシュぶつけても笑い話で済むけど、電撃食らわせたら大事故だよ〜
ダンジョン省の職員で結果出してから、私を呼んでほしい。一旦休憩となりました。
1時間ほど経ってから、「今回の研修はここまでにします。電撃に関してはまた後日に案内を出しますので、その際今日の参加証をお持ちの方には無料となりますので、参加証は無くさないようにしてください」と、職員が言った。
今回の研修は、参加資格(水と風の魔法が使える人対象)がゆる過ぎて、研修以前の問題だったよね。今度はもうちょっと研修受ける人を選考してから呼んで下さい。お願いします。




