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おばちゃんダイバーは浅い層で頑張ります  作者: きむらきむこ
本編

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28 あんなコト良いな出来たら良いな

 ダンジョンの下層で頑張ってランクアップを努力する日々だが、ある日唐突に思った。

「わたしはこういう事をしたかったのか?と」


 いや、別にしたい訳では無い。


じゃあ何で私はダンジョンに潜ってるのか、しかもこんな下層に。


作るポーションのランクアップを目指して、が理由だけど、どうしてもコレをやりたいのか?


 会社でポーションを作りながら、自問自答しているうちに何となく分かってきた。ポーションを作るのは好きだし、ランクの高いものを作るのは自尊心を満たしてくれたが、それを目指していたわけではない。


 単に年金の足しにダンジョンで、小遣い稼ぎをしたかっただけだ。


 会社を起こしたのは、節税対策と「ポーションを作る」ことで社会貢献できるかな、という半ば軽い気持ちだった。


 今のところ、社員を路頭に迷わせない程度には貢献できていると思う。

多分今後も続けることは出来ると思う。でも自分を振り返って、いつまでも会社に関わる年齢でもないな、と思った。


 そうなるとやる事は決まったかな。後継者育成だ。

まずはポーション作成の後継者。多分一番私に近いのはくららさん、ついで恵美さんだ。史郎くんも適性はあるが、おそらく性格的にダンジョンに潜るほうが向いてるのだと思う。ケガをして不自由はしても、ひねくれない温厚な性格はひょっとしたら会社経営の方を任せてみても良いかもしれない。


 会社自体は別に畳んでしまうことになっても問題はない。

ポーション作成の技術と鑑定スキルを身に着けていれば、生活していけるだろう。

と、言う事で明日からはポーション作りと、やっぱり蜂の巣退治だろうか。


 電撃も教えよう。中〜遠距離の攻撃は、便利だからね。

イメージ先行で教えてみて、駄目なようなら理科のお勉強をしてもらおう。

論理の裏付けがある方が高威力になりそうだし。


 魔法を使ってみたい、という子供の頃の憧れみたいなものも果たせたし、今の自分に割と満足している。


 ポーションの特許の1%のお陰で、思いがけず余裕ができた。


 もう一つの社会貢献、として基金を作るのも考えている。

経済力に恵まれない人に進学や就職をサポート出来るような仕組みを作ってみたい。ダンジョンが出来てから、とりあえずの仕事先としてダイバーとして働くことが出来るようになった。けれど、ダイバーに向いてなかったりケガをしたりで他の仕事を見つける必要がある人も多い。

 今、まさに史郎くんや恵美さん、くららさんといった人たちが居るように。


 ダイバーを続けるなら、もっと安全に続けられるように。他の道を見つけるなら、その助けになれないだろうか、と考え始めたのだった。


 その根底には、私と夫の両親の来し方、がある、と思う。





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