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おばちゃんダイバーは浅い層で頑張ります  作者: きむらきむこ
本編

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23/60

23 簡易鑑定

「いやった〜。鑑定のスキルアイテム!」


「やったッス」


待望の「鑑定1」をゲットした。


 ドロップのスキルアイテムは、一番わかりやすく表現するなら、ガチャのカプセル、と言うのが伝わると思う。


 ガチャのカプセルみたいな透明な殻の中に、更に小さいボールが浮かぶように入っている。中のボールに良くわからない文字と数字が刻んであるのだが、謎なことにちゃんと読める。魔法と同じくダンジョンの不思議、というやつだ。


 2人には申し訳ないが、私が使わせてもらうことにした。

社長としては、2人への補償として「お手当」をつけることにした。

どちらにしても蜂の巣退治はこのまま続けて、先々には2人にも鑑定を取ってもらうつもりでいる。

 

 今のところ、2人のお給料は手取りで15万円。

年金、保険料、寮費(週5日3食付)は引いてある。お仕事はカレンダー通りで、土日祝日は休み。 基本9時〜4時の7時間勤務。

 

 今回は蜂の巣退治(鑑定目当て)でドロップアイテム(ローヤルゼリーやハチミツ等)が多めに出たので、精算分を手当として2人に払っている。


 我が社はブラックではないつもり。


 2人の作るポーションのランクが上がったら、出来高制にシフトしていきたい。

その方がお給料も上がるしね〜。

今の段階では、採取を3人でやってる分仕入価格が安く抑えられるので、なんとか売上が出てる、っていう感じでやれている。


 今回の蜂の巣退治は、私にとってものすごく身になった。

レベルが2から3になったのと、風魔法が使えるようになった。


 水と風が使える。頑張ったら、雷とか使えちゃうかも〜。

ダンジョンで有効な魔法ゲットだぜ〜と、ウキウキしていた上に鑑定1を手に入れたのだ。


 もう笑いも止まらないって、こういうことね。



 教会ダンジョンの受付で春花ちゃんに、鑑定1を取ったことを報告した。

「おめでとうございます、ではこちらで確認と認定証の発行を行いますね」春花ちゃんは、受付横の小部屋を手で指し示して言った。

 

 鑑定1であってもダンジョン省への登録は必要だ。公式な鑑定書の発行は3以上しか出来ないが、鑑定1〜2が「簡易」と呼ばれる所以となる「簡易鑑定書」を出すことが出来るからだ。


 簡易鑑定書に鑑定レベルと氏名の記載が必要なので、鑑定を取った人は絶対にダンジョン省に登録する。登録証があると就職先も幅が広がるので。

おまけに、資格のレベルによって最低賃金が決まっているので、くららさんと史郎くんも鑑定を取った時点で他の職種に転職出来るようになる。

 

 残って働いてくれるだろうか?

残ってポーション作成のレベル上げしたほうが、もっと稼ぎになるから残ってくれるだろうと、期待している。


 


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