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おばちゃんダイバーは浅い層で頑張ります  作者: きむらきむこ
本編

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19/60

19 リクルート

 ダイバーの育成を考えている。

と、言うと私がさもレベルの高いダイバーのようだが、私はシルバー層の4ケタダイバーだ。(1日の収入が1万円に乗らない程度のダイバーという意味)


 基本的には私もレベルを上げる必要があるのだが、同時に少なくとも同技量のダイバーがいると多分助かるハズ。


 私の回復魔法を含む水魔法で荒茶加工して作るポーションは、おそらく今、日本で1番効果が…って、1番ではなかったよ…


 私が作った荒茶を高レベルの回復魔法を使える人がお茶ポーションにしたモノが、1番評価が高い。よって回復魔法のレベルを上げたら、私のポーションだって日本一になるかもしれない。


 でも今の段階で私がつくるポーションだって、かなり高値がつくと思う。4桁ダイバーなんて呼べないくらいに。


 そこでダイバーの育成。

半年から1年かけて、私がやったようにスライム狩りと薬草採取をしてもらう、もしくはそれをしていたようなダイバーを見つける。

で、水魔法を特訓。そこまで出来たら、回復魔法の有無に関係なく良い荒茶が出来るし、荒茶の買い取り価格も良くなるんじゃないだろうか?

もちろん回復魔法があるに越したことはない。無い場合は、ケガのない程度に中級薬草と樹の実の採取に励んでもらえば良くないか?


 育成期間はお給料を支払う形にして、水魔法(回復魔法含む)がレベルアップしたら出来高制に切り替えて行けば、ダイバーだって損はしないと思う。

みんながみんな深い階層で戦うのに向いてるわけじゃないんだから、探せばきっと私と同じような考えの人もいるだろう。


 「私と一緒にポーション作ってくれる人を探そうかと思って」

わたしは高橋くんにそう伝えた。


 「お茶ポーションを作る会社を起ち上げることにしたの。だから、ポーション作るのを手伝ってくれる人を探してるの。条件次第だとは思うんだけど」


 高橋くんは色々と考えた末に言った。

「僕の知り合いにダイバーになったけど、戦闘についていけない子が何人かいるんですけど… 田中さんの近所のダンジョン位なら行けるんですが、その程度だと生活が厳しいんです。」


「その人、水魔法は使えるの?」


「簡単な魔法なら一通り使えます」


「ぜひ、紹介して」


 その人を紹介して貰う前に、高橋くんと詳細を詰める為に家に来てもらうことにした。あんまり外でする話でもないからね。

今後護衛を頼んだり、付き合いも長くなりそうだし。


 ダイニングテーブルに2人で向き合って、コーヒーを出した。


 「紹介する前に、どんな仕事でどの程度の給料か、聞いても良いですか?」  


 「説明できないと斡旋も出来ないだろうから話します」





 

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