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おばちゃんダイバーは浅い層で頑張ります  作者: きむらきむこ
本編

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16/60

16 研修会

 結局、高橋くんからは連絡はなかった。

多めの殺虫剤とお茶ポーションを担いで、3階に向かう。


 結果として、普通に採取して帰って来た。

(ありがとう、蜂の巣退治してくれたダイバーさん)


 中級薬草の加工をして毎日を過ごす。

その間に会社設立も無事に手続き完了。後は、法人税を払うだけの収入が見込めますようにと、祈るのみ。考えてることが実現するなら、多分一千万は軽く超えるはず。だから法人税を払っても会社設立は必要なはず…。


自分に色々言い聞かせ、なだめながら、荒茶加工の日々を送った。


 そしていよいよ2度目の上京の日を迎えた。


 ダンジョン省会議室にて、話し合いは行われた。

会議が踊る様子はともかく、とりあえず私の要求はほぼ通った。

正直言うと、通らないはずはない、と思ってた。

 それでも、ポーションの効果のフィードバックに関しては、少しゴネられた。求めているのがフィードバックだけなのに。効果によって還元率を増やして欲しいとも言ってない、中級でも上級でも1%でと言ったら、話が美味すぎて裏があるように見えたらしい(息子からの情報による)。


 ダンジョン省が、委託契約しているポーション製作会社の前で、お茶ポーションを作る事になった。

 一応、私と同じようなスキル構成の人も呼んでもらい、作成を出来るか試してもらう。

 ダンジョン省の一画を借りて行われるソレは、各テーブルの上にホットプレートやらビーカーやらがあり、どう見ても自由研究のワークショップのようだ。


「はじめまして、よろしくお願いします」と、礼をするところからお茶ポーション作成講習は、始まった。後ろの方に、何やら見覚えのあるおじさん…

鑑定会社の社長さんだ。お互いに目が合ったので目礼で、存在を認め合った。



 薬草から水分を抜くところで、周りがざわついた。

何かあったかと、目を上げて周りを見回したら、研修の人たちが騒然としていた。


「何かありましたか?」


「あの、そういった水魔法は通常は使えません」


「え?では、そのままホットプレートで様子を見ながら乾燥を続けて…」と言うと、こちらがものすごく理不尽な事を突きつけたような顔をされた。

いや、私だって最初から「乾燥」使えなかったよ〜。そのうち出来るようになるから、それまではホットプレートで出来ることすれば良いじゃん、と言うようなことを丁寧に遠回しに伝えた。


「みなさん水魔法をお持ちだと聞いたので、イメージを掴んでもらえれば、そのうち出来るようになるかと思います」


「魔法はイメージ、とダイバー講習でも習いますよね。乾燥を使えるようになると、荒茶加工が格段に楽になりますので、頑張ってください」と、励ましておいた。




 


 


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