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神様の外交官  作者: 山下小枝子
第二部 第八章

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5 五日後。

 それから五日ほど……何の沙汰もなく、佐知子は貴賓室でハラハラしたまま毎日を過ごしていた。

 ファティマやミンに、私の処罰どうなるんでしょう……と聞いても、わかりかねます。と言われ、セロは頻繁に遊びにくるが、ヨウはあれ以来、怒っているのか気まずいのか姿を見せなかった。


「セロさん……私の処罰どうなるんでしょうかね……」


 シャイのグラスを膝の上で持ったまま、落ち込んだ様子で佐知子が問うと、


「さー……ハーシムさんと黄さんが決めることだからねー。まぁ、大丈夫だよ」


 ここに来るとおいしいお菓子が食べられる! と、はちみつたっぷりのお菓子を食べていたセロだが、佐知子に問われ少し考えた後、笑顔で答えてまた口へとお菓子を頬張った。


「というか、ヨウどうしてます? 最近、来ないし……心配なんですが」

「あー……不機嫌に生活してるよ」


 佐知子の問いに、呆れた表情でセロは返す。


「ヨウとも話さなきゃ……」


 顔を下に向け、佐知子は重いため息を吐いた。


「まぁ、あんな病的な男の事は放っておきな、かまえばかまうほど病むから」


 そんな……と、佐知子が思っていると、コンコンとノックの音がした。

 ミンが扉を開くと、


「入るぞ」


 ハーシムと黄がやってきた。

 サチコは驚き、持っていたシャイのカップを落としそうになる。


「いよいよかー」


 セロが隣で小さく言う。

 慌てて佐知子は立ち上がり、ハーシムのもとへと近づいた。

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