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神様の外交官  作者: 山下小枝子
第二部 第五章

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2 気持ちを引き締めて、会議室へ。

(久しぶりだな……)


 佐知子は軍用地の門を通る。


「…………」


 中の風景を見て、佐知子はまだ二週間くらいしかたっていないのに物凄く懐かしく感じ、少し目を見開き泣きそうになった。


「なんか懐かしい! 軍用地の中入れて嬉しいな!」


 今日も良い香りがするヨウを仰ぎ見て、佐知子は嬉しそうに話すが、ヨウは微妙な表情をしていた。


(何だろう……ヨウどうしたんだろう……)


 疑問に思いつつも佐知子はそのまま馬を下り、馬を任せたヨウの後に続いて、あの、白い長い廊下へと続く扉を通った。


 どこを見ても懐かしい。

 しかしヨウが足早に歩くので、必死に追いつきながら佐知子は歩く。


「今日は何の呼び出し?」


 もう呼び出しされるのにも慣れたので、佐知子が少し笑いながらヨウに問うと、ヨウは立ち止まり佐知子の瞳を見つめて、


「……サチコ、俺はお前の味方だから……言いたいことを、ちゃんと言えよ……」


 静かにそう言った。


「…………」


 その言葉にサチコは少し戸惑った後、嬉しさに緩んでいた気持ちを引き締めた。


「うん……」


 佐知子のその少し低い声での返事に、ヨウは頷くと再び歩き出した。


 そして二人は、あの会議室へと入る。

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