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神様の外交官  作者: 山下小枝子
第二部 第一章

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4 握られた震える手。

 しかし痩せて、頬はこけ、風呂にも何日……何ヶ月も入っていないのだろう……異臭がする。黒い布を頭から被っていたが、その布もボロボロ。抱えている子供も手足が細く、薄汚れていて痛々しい。


(声かけてよかった……)


 佐知子は心の底からそう思い、ほっとした。あのまま無視して帰っていたらと思うと……ぞっとしたのだ。


「さ、早く行きましょう!」

「ありがとう……ありがとう……」


 佐知子が手を差しだすと、女性は鶏ガラのような手で佐知子の手を取り、両手で握ると、ぎゅうっと、弱々しい力で……けれど精一杯の力なのだろう……手を震わせながら、涙を流していた。

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