私のこの手を掴んで! 僕はこの世のモノとは思えないモノに引きずり込まれた!
“私のこの手を掴んで!”
僕はこの世のモノとは思えないモノに引きずり込まれた。
僕は独りで居る事が多かった。
特に4歳から5歳まで、両親は僕を田舎にある親戚の家に預けたのだ!
僕はそのたった1年間の事をあまり憶えていない。
僕は見知らぬ土地で、あまり仲良くもない親戚の人達と上手くいって
なかったのだ!
その親戚の家では、既に僕よりも5つ上のお兄ちゃんが居たし。
オジサンもオバサンも、“実の息子を可愛がり、僕の事をあまりかわい
がらなかった!”
誰にも懐かない僕を逆にウザく感じていたらしいのだ。
いつも家に居て、一人でよく裏山に行って遊んでいた。
そこで僕は大きな木の下に大きな穴が空いている事に気づく。
“ココを僕の秘密基地にしよう!”
僕は朝ご飯を食べると? 直ぐに裏山に行き一人で、アノ秘密基地に向かう。
親戚のオジサンもオバサンも僕を気持ち悪がっていた。
同じ歳の子と遊ばず、一人で裏山で遊ぶ僕を“厄介者”だと思っていたのだ!
5つ上の親戚のお兄ちゃんも僕に一言も話しかける事はなかった。
僕は早く両親の元へ帰りたかった。
両親はその頃、海外に行っていた。
父親は末期癌! 母親は足が壊死し父親と同じ病院に入院する事に、、、。
父親の癌は他の人からの移植で治る可能性があると? ドナーを待っていた
のだが、父親はそのまま病院で亡くなってしまう。
母親は父親の死を受け入れられず、その後精神病になってしまった。
僕は年の離れた兄と姉の所にその後、僕が5歳の誕生日の日に引き取られる。
*
・・・僕は秘密基地が好きだった。
一人になれるこの時間が好きだったのだ!
でもある日、“僕より10歳以上も上の女の子が僕の秘密基地に
来るようになった!”
『“君は一人でココで何をしてるの?”』
『秘密基地だよ! ココは僕だけの秘密基地なんだー!』
『“ワタシも明日から、ココの秘密基地に来てもいい?”』
『いいよ! 君も今日から僕の秘密基地の仲間だー!』
『ありがとう! じゃあーまた明日も来るね。』
『うん!』
・・・それから僕はその女の子と秘密基地で会うようになった。
彼女の家は丘の上の家らしく、立派でお城みたいな家だった。
彼女はそこの家の娘らしい。
彼女のお父さんは、不動産関係の仕事をしていた。
彼女のお母さんは、専業主婦。
彼女には弟も居たらしいのだけど? 5歳の時に事故で亡くなったとか。
彼女は僕を見て、どこか亡くなった弟を重ねて見ていたのかもしれない!
『“ワタシね、弟とまた会いたいわ!”』
『えぇ!? でも、もう亡くなったんだよね?』
『“えぇ! ワタシがね! 亡くなったのは弟じゃなく、ワタシよ!”』
『えぇ!?』
『“さあ、私のこの手を掴んで!”』
『い、嫌だよ! 僕は行きたくない! やめて!』
『ダメよ! ワタシと一緒に行くの!』
【ヤメロ――――――オオオオオ!!!】
・・・僕はそこで気絶してしまった。
僕が目を覚ました時? 若い男性が僕の傍に居た!
『“ごめんよ、姉に引きずり込まれそうになったんだね! もう大丈夫。”』
『“ひょっとして? あの子の弟?”』
『あぁ、ボクの姉だよ!』
『・・・そ、そうなんだ、』
『さあ、家に帰ろう!』
『うん。』
僕はその後、親戚の家から離れて年の離れた兄と姉の所に行く事となる!
でも? あれはなんだったのだろう?
僕はあのまま連れて行かれていたら、、、?
この世にはもう居なかったかもしれない!
あまり、僕はあの時の記憶を思い出したくはない。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。




