☆クリスマスイブに恋していたい!☆
藤乃澄乃様主催のクリスマス・イヴ、クリスマス、クリスマス・イルミネーションをテーマした恋愛小説企画『冬のキラキラ恋彩企画』に参加した恋愛小説です。宜しくお願い致します。澄乃様、どうもありがとうございました!
ワクワクして目覚めた朝の6時。私は急いでカーテンを開けると辺り一帯は白銀の世界となっていて白く光輝いた雪が目に飛び込んできて、かなりの動揺とビックリ仰天をしてしまった。
澄んだ冬の風が窓の隙間から細く小さく入り込んでくるのを感じる。
やったぁ~!
わーいわーい!
今日から冬休みだぁ~っ。
嬉しいにゃーん!
フフフ。
あと少しでクリスマスだしさ~。
ムフフ。
「私よ、私よ、乃愛ちゃんよ。おっはよ~う! 乃愛ちゃん、自分におっはよ~う! エヘヘ」
私、乃愛。桜乃愛。霧島女子高等学校1年生の15才。身長158センチ、体重、ホニャラララ~♪、バスト、絶賛発育中~♪、ウエストは細いよ~う♪、ヒップはね、安産型だってママによく言われてるよう。成績はまあまあかな。本当に普通の成績。中の上くらいにはなりたいかな。勉強嫌いだから無理かも。趣味は映画鑑賞と妄想。色々と妄想をしては独りでニヤニヤするのが大好き。たまに電車の中でニヤニヤしてたりもするかもね。私の好きな作家は蒼井真ノ介くん。知らない人がほとんどの作家。マニアックなファン、コアなファンしか知らない作家かもね。ムフッ。好きな映画はクリスマス前だからクリスマスムービーとして『34丁目の奇跡』と『ホーム・アローン2』だね。この映画は本当に本当にクリスマス前に見るには最高よ。
とにかく今は雪よ。初めてこんなに雪が降り積もればドキドキしちゃう。もっともっとたくさん雪が積もれば良いなぁ。テレビで見た雪合戦をしてみたいなぁ。人生初のミニスキーをしてみたいなぁ。ドラマみたいに本格的なスキーやスノボもしてみたいけどもね、全くの初心者だからやり方を知らないなぁ~。
雪ってかき氷のシロップを掛けたら食べれる説も試してみたい。ムフフフ。無限にかき氷食えるじゃん。ラッキー。先ずはアホな弟に雪のかき氷を食べさせてから食べれるかどうかの様子をみてみようかな。ムフフフ。
そうだ、親友の松原奈々美にLINEしよう。ムフフフ。
『奈々美、起きてる?』
奈々美から直ぐにLINEが来た。
『今寝てる』
『奈々美、寝てたら返信出来ないじゃん』
『寝掛かっていたら乃愛から来たので、このまま返信しようと速達したのよ』
『また変な事言っちゃって(笑)奈々美、朝だよ』
『うん。知ってる。眠い』
『奈々美、外は白銀の世界だよ』
『また嘘こいちゃってさ』
『本当だってば!』
『乃愛、嘘こいちゃって。眠いんだってば!』
『奈々美、一旦、窓の外、見てみろよって話』
『ちょっと待ってよ。わあわあわあ! えええーっ! わぁーっ! スゴッ!』
『なっ! 雪があるでしょう? 奈々美、ビビった?』
『雪、マジでスゴッ! 少しビビったかも。乃愛、この辺でさ、こんなに雪が降ったの初めてだよね! さっきより、かなりビビってきたわ。乃愛、今日、遊びに行ってもいい?』
『うん、いいよ。お昼頃に家においでよ』
『うん、わかった。乃愛、私、少し寝るわ』
『はぁ~』
『うん? 乃愛、どうした? 何よ?』
『はぁ~』
『何よ? 乃愛、何なのよ? どうしたの?』
『はぁ~』
『ちょっと乃愛、文字でタメ息つかないでくれる?』
『今頃、あの方は何処にいるのかなぁ~、なんてね』
『乃愛、あの方ってあの方?』
『そうあの方』
私、15才だけどあの方に片想いしているんだぁ。あの方はね、私よりも年上の高校生。学生服がめちゃめちゃ似合っていて背が高くて目が綺麗でハンサムなんだ。片想いするのはいけないことなのかしら? 私はそんなことはないと思うんだ。好きになったら気持ちは止められないもの。ムフッ。いやん、恥ずかしい。
そうそう。あの方との出逢いはね。
☆回想☆
今から1週間ほど前のこと。
「ヤバイ、遅刻!」私は全力で自転車のペダルを漕いだ。立ち漕ぎでママチャリを左右に揺らしながら力の限り自転車を飛ばしていた。今日はなぜか美術の抜き打ちテストがある。頑張って一夜漬けしたから成果は期待できる。「『ひまわり』を描いたのは誰だっけ? ピカソだっけ? 瞳のない肖像画を描いたのは誰だっけな? モリアーティだっけかな? モン・サン・ミッシェルだっけ? ルノワールだっけ? 全くわからん。モナリザはレオ様だ、レオ様。ダ・ヴィンチの方のレオ様だ」と私はブツブツ独り言を言いながらママチャリを漕いだ。
ガジャリララガガ!!
「あーんっ!! ヤバイ!! 何でまた、チェーンが外れたのよ!!」私は急いで自転車から降りると端に寄せてしゃがみ込みチェーンを直す事にした。
「この外れっぷりはめんどい!!」私はオイルで手を汚したくなかったけれど我慢して固いチェーンを摘まむように持ち、どうにか直そうと奮闘した。
「急げ急げ」私は左手でペダルを回しながらチェーンがハマっているか回るかを確認した。
「全然回らん!! ナゼなんだろうか!?」と私は焦ってママチャリのベルを鳴らすと、昔、お爺ちゃんと一緒にテレビで見た『考える人』の銅像のような姿勢で考え込んでしまった。
「ちょっと、頭、失礼するよ」と後ろから男の人の声がしたと思ったら急にママチャリが宙に浮いたではないか!
「どひぇぇぇぇーっ!!」と私は叫んで何事が起こったのか、理解できずに地面にヘタリながら座ると宙に浮いたママチャリを見上げた。
視界から消えたママチャリは、丁度、私の後ろ側に着地した模様だ。
男の子が学生服のボタンを緩めると手際よくママチャリのチェーンを直し始めた。
男の子はいともたやすくチェーンを直すと私のママチャリに飛び乗って走り出した。
「あーっ!! ちょっと待ってくださいまし~!! そこのお兄さーん!! 私のママチャリを返してよーう!!」と私は跳び跳ねながら大声で叫ぶと、地面に膝をついて道路の横に生えている雑草をむしり取った。
あっさりと私のママチャリが戻ってくると男の子は私の周りを3周回った。
「よ~し!! さすが俺だ。完璧にチェーンが直りました。バッチグーですよ!! あはははは。はい、どうぞ」と男の子が言って私のママチャリからカッコつけて飛び降りると私が捨てた雑草に足を滑らせて仰向けに転んでしまった。
「あたたた。痛いなぁ。 あらっ!? 何で路面に新鮮な雑草があるのか分からない。何でだ!?」男の子は舗装されたばかりの真新しい道路の上に束ねて置いてある雑草を見て真顔になっていた。
「まあ、いいか。育ち盛りの雑草だって同じ場所に居たくはないだろうからね」と男の子は意味不明な事、変な事を言って私の顔を強く見つめた。
「あっ、ど、どうもありがとうございます。お蔭で助かりました。ありがとう」私は赤面して動揺していた。男の子があまりにもハンサムで爽やかだったからだ。まるでモデルさんみたいに光輝いていて綺麗な顔立ちをしていた。背丈も178センチくらいあった。
「いやいや、どうもどうも。じゃあ、良い1日を過ごしてくださいね。バイバイ」と男の子は言って自分のマウンテンバイクに乗ると走り去ってしまった。が、直ぐに戻ってきた。
「僕は『優雅高校』2年生の富岡蒼詩です。16才です。良かったら、君の名前を聞いてもいいかな?」
「私は桜乃愛です。霧島女子高校の高校1年生です」
「おお!名門だね」
「あはは。辛うじて合格できましたが成績が落ちる一方でしてね。たはは」
「こりゃ乃愛さん、奇遇だな。俺も赤点ばかりで絶賛成績下降中なんです。あははは」
「ウフフフフ」
「あはははは」
それから3分ほど色々と立ち話をしてからお互いにそれぞれの学校に向かった。
☆☆☆☆☆☆☆
『はぁ~。蒼詩くんに会いたいなぁ。はぁ~。蒼詩くんに会いたくて泣きたくなる』
『乃愛、また何処かで会えるって。念ずれば花開くって言うじゃん。会いたい会いたい会いたいと願いなさいな』
『了解なり。念じてみます。じゃあね、奈々美。後でね』
『はぁ~い、乃愛ありがとう』
私はもう一度窓辺に行ってカーテンを開いた。
「綺麗。雪ってロマンティックね。毎年、降ってくれたら良いのに。胸がときめくじゃんかよう」
私は机に向かうと秘密のノートを出して秘密の日記を書くことにした。
『今日の朝、雪が降っていて辺り一面は白銀の世界に生まれ変わっていた。私は真っ白な雪を見つめながら、愛しいあの人の事を想って涙を流した。溢れる涙が抑えられなくて止まらなくて切なさが増して淋しくなってしまったの。あの人を想って淋しくなってしまったの。私はあの人を好きになってしまったの。ううん、本当はね、あの人を愛してしまったの。いけないかしら? 私はいけない女なのかしら? 四六時中あの人を想ってタメ息ばかりなの。だって好きだし、愛しているから。こんな私を許してね。貴方に抱かれる夢を見た後は淋しくて淋しくて淋しいの。蒼詩くん、好きよ、愛しているわ』
私は泣きながら秘密の日記を書いた。鼻水が止まらなくなってティッシュペーパーを探したが切れていた。茶の間に行かなきゃ新しいティッシュペーパーは手に入らん。私は仕方なく袖で鼻水を拭うと、もう一度、窓辺に行って外を見た。
「本当に雪って神秘的で綺麗ね」私は朝刊が届いたか確認するために玄関に行くことにした。
「さみい、さみい。めちゃめちゃ寒いわ」私は背中を丸めて玄関を見たが配達されていなかった。雪が降ったせいで足場が悪くなり遅れているんだろうなと思いながら玄関の扉を開けた。
「うわ~い!? ビックリした!! すみません、朝刊でぇ~す」と富岡蒼詩くんが冬のスタイル厚着のファッションで新聞配達にやって来た。
「ゲッ!! どひやゃゃゃゃゃーっ!!」と私は朝からバカデカイ声で叫ぶと玄関にへたり込んでしまった。
蒼詩くんは耳を押さえて突っ立っていた。
「あっ! 乃愛ちゃん!? 乃愛ちゃんだよね!? 俺です!! 富岡蒼詩です!! 乃愛ちゃんの家だとは知らなかった!! ビックリした~!!」蒼詩くんは真っ赤なほっぺたを擦ると朝刊を私に手渡してくれた。
「そ、そ、そ、蒼詩くん!! 私もビックリした~!! 蒼詩くん、おはようございますです!!」私はパジャマ姿を忘れて挨拶をした。
「乃愛ちゃん、おはようございます! 乃愛ちゃん、実は俺、今日から、しばらくの間、新聞配達のバイドをすることになったんです。毎朝、乃愛ちゃんの家に配達するからね。宜しくお願い致します」
私は早くも願いが叶って心配になってきた。こんなあっさりと夢が叶うなんて。運を使い果たしたかも。ウフフフフ。
「蒼詩くん、了解なり! ありがとうございます! 私、毎朝、早くに起きるよ! ウフフフフ」
「いやぁ~、嬉しいなぁ! あはははは。ではでは、新聞配達を続行して参ります。乃愛ちゃん、またね! バイバイ!」
「またね、蒼詩くん。バイバイ!」
「乃愛ちゃん、バイバイ!」
「蒼詩くん、バイバイ!」
「乃愛ちゃん、寒いからお家に入りなよ。バイバイ!」
「うん、分かった、ありがとう。蒼詩くん、早く、新聞配達をしてきなよう。蒼詩くん、バイバイ!」
「そうだね。遅れたら迷惑が掛かるからね。じゃあね、乃愛ちゃん、行ってきま~す。乃愛ちゃん、バイバイ! 新聞、読んでね! テレビ欄だけでも良いから読んでね。乃愛ちゃん、バイバ~イ! 乃愛ちゃん、もう少しでクリスマスイブだよ! 新しくできたクリスマス・イルミネーションがあるから、良かったら一緒に見に行こう! では乃愛ちゃん、バイバ~イ!」と蒼詩くんは言って何度も私に手を振った後、猛烈な勢いでダッシュをした。が、つるつるの路面に足を滑らせて仰向けにスッ転んだ。
THE END
澄乃様、素晴らしい企画をどうもありがとうございます!なかなか完成しなくて大変でした。5日前くらいに、乃愛ちゃんが親友の奈々美ちゃんにLINEをする所まで執筆していましたが、行き詰まりまして。「どうしようか?」と今朝から悩みつつ、執筆していましたが、乃愛ちゃんが勝手に動いて僕を引っ張ってくれました!乃愛ちゃん、ありがとう。澄乃様、参加できて光栄です。どうもありがとうございました!