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狂おしいほど愛おしい  作者: 詩音
4/12

ショウ(1)

0:ある廃工場

タキ:さてと、これでやっと、アホどもが騒ぐかな

リュウ:今回も惚れ惚れするようなふみを、お書きになられましたね。うふふ

ショウ:ほんと、ナイスなラブレターだよねぇ。さすが、リーダー♪

タキ:ふふふ。そんなに褒めないでよ、2人とも。俺っちはいつものことをしただけだし

リュウ:ご謙遜けんそんされなくてもいいのに。最初に惚れたのは、あなたでございましたでしょう

ショウ:そうだよ!だから、たっちも楽しんで、欲しいモノもらってね

タキ:もちろんさ、とっておきのモノをいただくから……さっ、ショウ。トップバッター、よろしくね

0:数時間後

スズ:(М)ピチョン、ピチョンと雨雫のような音が、聞こえてきた。しかし、身体に付く感触はしない。雨漏りか……?

スズ:(М)こんな些細なことまで推理してしまうのは、もはや、職業病だな。まあ、伊達に、刑事をやってないことだけは、わかった。

スズ:(М)目を覚ませば、屋内だった。周りには、雑多に置かれた木材や機械が、ごろごろ。

スズ:(М)内装も、剥がれていたり、錆びていたりして、ボロボロ……使われなくなった廃工場って、とこか。まぁ、人を殺すのには、最適なとこでは、あるか。

スズ:(М)ほう。ここが、トウパイの“作業場”な。 

スズ:(М)吊られているらしく、見晴らしは、すごくいい。しかも、めっちゃ静か。そりゃあそうか。雨漏りの音が、響くんだもんな。

スズ:さて、推理はここまでにして。今のうちに、逃げるか。ちょうど、誰もいないようだし、さっさと……な?

スズ:おーい、だれかー?おーい、おーーい!……これだけじゃあな(ため息)

スズ:両手を擦らせてみたら、ギーギーと音がして、身体がゆっくり揺れた

スズ:同時に、チリチリと刺さる感触がしたから、なめされていない麻縄で、縛られてるって、ことか

スズ:腕が千切れるくらい固い感じはしないから、痛みを我慢すれば、外せるか………ん?痛い?

スズ:俺は、ぼんやりとしていた違和感に、やっと気づいた。腹から下の感覚が、まったくないことに……くっそ、局所麻酔きょくしょますい

スズ:だから、腕を解いた衝撃で、そのまま落ちる。痛みはないものの、動けないし、落差で気絶。下手すると、死ぬな

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