悪夢
ホラーですね。
初挑戦です。まあーぐろいです
苦手な方は、いますぐ見るのをやめなされな
母親と一緒に、アスファルトの道路を歩いていた
とても、清々しい暖かな朝だった。
歩いていると、道路に沿って建てられている家が見えた。
その家の前に、何かがいた。
よく見るために立ち止まる
母親は立ち止まった僕の横を歩いていく
目を凝らしているとそれが何か分かった。
犬だった。
ふわふわした毛にクリっとした目を持つ犬だった。
でもその犬は何かおかしかった
ものすごく、気持ち悪いぐらいに、お手本のようなお座りをしていた。
そして、首輪がなかった。
放し飼いだった。
母親はその犬の前をそのまま素通りして歩いていく
そしたら突然
犬がものすごい速さで、吠えずに無言で母親に向かって走って
腕をかんだ
目を凝らすのをやめ母親に向かって走る。
犬と母親を引きはがす
守ろうとだとかは、一切思ってなかった。
ただこれはまずいなーと考えたからやった。
母から引きはがすとその犬は、僕にかみついた。
僕はあ、狂犬病になるかも
そう考え
かまれた腕と反対の手で、犬の頭をわしずかみ、自分の爪を犬の顔に食い込ませながら、力をいれ、引きはがそうとする
その犬の目と瞼の間に指が入る。何故か弾力のあるシャーベットの中に手を入れるような感覚になる。冷たい、ザラリとする。
眼からは血は一切出ない
しかもその犬の顔は、ゴムのようで力が逃げ、顔が引き裂けない
僕がにやりと笑う。口角が上がる
かまれている腕の手首を動かして、犬の顔をつかむ
そして、
コンクリートに叩きつけた
生物に対してそんなことをすれば、骨が砕けるような
卵を握りつぶすような、殻を砕くような生々しい感触があると思った。
そんな感触はなく、まるでゴムまりをたたきつけたような感触があった。だけど、血が出た。
僕はそれを見て
笑いながらと何度も何度も叩きつけた
次第に硬いものが壊れる感触ができ始める
それでも腕を止めず、何度もたたきつけ続ける。
なのに、なぜか犬の形は変形しない。
犬がかむのをやめた。犬から手を放す
かまれたはずの腕は、牙を刺された腕は
一切の傷がなかった
「ぅ...」
ここで目が覚めた。
ぐっしょりと汗をかき、気持ち悪かった
ーああ、本当に夢だった。夢でよかった。ー
そう、一瞬思った僕は
その考えに背筋ぞっとした。
いつから僕は、夢を夢と認識していた?