第2回「下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ」大賞 への投稿作品
魔法の鏡の偽物
【タイトル】
【概要】
魔法が得意とは、言い難い魔法使いの女王ゆいこ。だがしかし、決して魔法が失敗した事を認めない。
ある日、ふと『魔法の鏡』を魔法で出した『つもり』の魔法使いの女王ゆいこ。
実際は、失敗魔法の産物として「しゃべる鏡」があったとさ。
女王ゆいこは、毎日しゃべる鏡に褒めてもらうのが大好きだった。
例え何であろうと、ひたすら褒めないと 女王ゆいこのご機嫌が悪くなる。
ウッカリけなそうものなら、鏡を割ってしまいかねない凶暴な女王ゆいこ。
なのに、女王ゆいこは、ウソが大嫌いときていた。
しゃべるダケの鏡には、「世界で1番美しいのは、誰?」なんて問の正解がわかるはずもなかった。
ひたすら「女王ゆいこ様です」と答えていた。
なのに「答えるのが、遅い!一瞬間が開いた」とか、「では、2番は、誰か?」とか、難癖、ぁっ、難題のオンパレード。
もう、疲れた、いっそウソを言って、割られてしまおうかと思ってしまった、魔法の鏡の偽物を勤めるのは楽じゃない。
しゃべるダケの鏡『何処かにホントの魔法の鏡が有るといいのになぁ〜』