表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カドラプル  作者: アトリエめぇた
0.プロローグ
1/23

告白のあと


 ねぇ、初対面の相手に「もうあなたと会えないってわかって、悲しかった」なんて言われたら、普通はどう思うかな?


 困らせたらどうしよう。


 おかしな子だなんて思われたら、立ち直れないかも。


 だから、こんなにも大切な話なのに顔を上げられなかった。目を見られなかった。


 ずうっと、伝えたかったことなのに。


 夕空の雲の影が地面に落とした視線の先を横切っていく。そのとき、


 ぱたり、


 と。落ちたのは、雨でも、わたしの涙でもなかった。


 金木犀の花。それは酷く自然に、風に吹かれてもといた場所から零れるようなあっけなさでわたしの前に降ってきた。


 彼の、息を呑むような微かな音が届く。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ