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冒険者ギルト

前回薬草採取をしたカイトです

只今カル少年に抱かれ街を目指しています。

途中撫でられたりもふもふされています。


「あそこに見えるのがグランクル王国 ナルスト街だよ。街に入る前に門のところで検査があるんだよ。」

カル少年が指差す方を見ると高い壁に囲まれた街が見えてきました。高い壁ですね魔獣対策ですか


門の前に行くと武装した男の人がこちらを見ていました。

「おぅ カルじゃないか。昨日見かけなくて心配してたんだ、元気そうでよかったよ。」

「ギルレイドさんこんにちは。昨日はちょっとダークウルフにあっちゃって、そのまま家に帰ったんだ。カイトが助けてくれたんだ。」

「ダークウルフか、無事で何よりだな。カイトって言うと抱いている犬のことか?」


そう言うとギルレイドがこちらを見てきました。

取り敢えず挨拶をしましょうか。

「こんにぃちは、かいちょでしゅ。」

「うおぁ!喋るのかこいつ、魔獣じゃないだろうな?」

ギルレイドが目を見開き驚いています。

魔獣とは失礼ですね私は柴犬ですよ!

「魔獣じゃないよ、大人しいし目も黒いから。」

「確かにそうだが… で、こいつも一緒に入るんだよな、街の中でもしも暴れたり人に危害を加えたらカルの責任になるんだが、大丈夫か?あと、こん中だとカルが飼い主になるから、しっかり見とくんだな。」

「うん大丈夫だよ、カイトは大人しいから。ね、カイト。」

私を撫でながらカル少年は聞いてきました。当たり前です。元人間ですからね、こんな事しませんよ。

「あい。」


「大丈夫そうだな。だが、ギルドには登録した方がいいな。そうなると従魔になるのか?そこはギルドに聞いた方がいいな。取り敢えずカイト分で100Gだ。」

Gというのはこの世界の単価の事でしょうか?100Gが高いのかどうかも分かりません。あとで、何かしらでカル少年に返しましょう。

「はい、ギルレイドさんまたね。」

「あーあと、そいつが喋るのはやめた方がいいと思うぜ。何しろ今まで見た事ないやつだし、喋るとなると余計絡まれたり、襲われたりするんじゃないか?」

ギルレイドさんが真剣な顔で言ってきました。心配してくれているのでしょう。良い人ですね。

「わかった。カイトもし話すとしたら周りに聞こえないようにね!ギルレイドさんありがとう。」

私も気をつけましょう。


ナルスト街の中はたくさんの人で賑わっていました。近くには露店が開かれていていい匂いがします。

カル少年に話を聞くと、ナルスト街は4つに区切られていて、貴族たちが住んでいる貴族地区・武器を製作販売している鍛治地区・ナルスト民が住んでいたり民宿がある宿泊区・冒険者ギルトや商業ギルドがあるギルド地区があるそうな。あとは、4つの門があり東西南北にそれぞれあるそうです。ちなみに私たちが入った門は東門だそうです。


「いいにおいがしましゅね」

「お昼時だからかな。朝も活気があって賑わっているんだよ。取り敢えず冒険者ギルトに行こっか、その後に何か食べよっか。」

そう言い冒険者ギルドに向かって歩き始めました。

冒険者ギルトは、街の中央にあるようで冒険者ギルトの隣には商業ギルドが並んでいます。


中は、正面には受付が4つほど並んでいます。左のほうに掲示板がありその隣にはポーションなどが売っています。右側には、テーブルなどが並んでいてビールを飲んでいる人が何人かいました。この時間から飲んでいるということは、仕事はしていないのでしょうか?


「クエストの報告に来ました。あと、この子を登録したいのですが。」

受付の人は女性の方でした。

「わかりました。ではまずクエスト報告から。こちらに冒険者カードを置いてください。治し草の採取ですね。納品物はこちらに置いてください。はい、確認いたしましたクエスト報酬の500Gです。」

石の板に冒険者カードを置いた瞬間光り出しました。どういう仕組みなのでしょうか?

カル少年が受けたクエストは治し草5束の採取でした。1束100G計算ですね。街に入る時に100Gかかったことを考えると、そこまで報酬は高くないみたいですね。


「では次に登録を行います。従魔の登録でよろしいですか?」

「はい。」

これは冒険者ギルドに向かう途中でカル少年と決めた事ですのでこのまま進めます。

「ではこちらに名前と種族、戦闘時の役割を書いてください。」

紙を渡されましたので、私もカル少年と一緒に見てみることにします。ちなみに文字は読めました。


名前 カイト

種族 柴犬

戦闘時の役割 前衛・後衛


これも事前にカル少年と決めたことで、私は魔法も使えますし、噛み付くことやひっかくこともできますので前衛・後衛どちらもを選択しました。


「ありがとうございます。では次に、こちらの板に従魔の血を1滴垂らしてください。登録完了です。最後にこちらのタグを従魔に付けてください。このタグは従魔の身分証となりますので無くさないようにして下さい。以上で終了となります。」

先程の板とは違った板を持ってきています。血を垂らすとまた光だし中から銀で出来たドッグタグのようなものが出てきました。ファンタジーですね。


タグに書かれているのはこれです。

名前・種族・ギルトランク・飼い主の名前


カイト 柴犬

Fランク

フォルス・カル


カル少年タグを付けていただきました。身分証とのことでしたので無くさないようにしましょう。

「ありがとうございました。」


カル少年がギルトから出ようとした時

「おいそこの坊主。珍しいもんもってるじゃねぇか!そいつを渡さな!」

ガタイのいいハゲかかった髪の男性に絡まれました…

何やら私を渡せと言っているようです。

気持ち悪いですね。←

「ダメだよ。カイトは僕の従魔なんだ。」

カル少年がハゲ←から隠すようにキツく抱きしめています。私もハゲに威嚇しています。

「ヴヴゥゥッ!」

「たかが、見習い冒険者に従魔は早いんだよ。俺が飼い主になった方がそいつも喜ぶってもんだ。さっさと渡しな!」

何を言っているのでしょうかこのハゲは。

生理的に受け付けません、やっちゃっていいのでしょうか?

というか職員は助けてくれないのでしょうか?

ちらっと受付の方を見て見ましたが何やら誰かを読んでいるようです。もっと早く止んでくださいよ。


「カイトは僕の従魔だ!あんたなんかに渡さない!」

カル少年がカッコいいです!今まで魔獣に襲われていたり、寝癖がひどかったりとカッコいい姿を見ていないような…


「抵抗したんじゃねーよ!痛い目見たいようだなっ この、Bランクのハゲール様に逆らったんだただじゃすまねーよ!」

ハゲール… 笑いそうですw

カル少年も心なしか震えています。この震えはあれですね、名前ですね。だって目線は頭の方を向いてますから。頑張って笑いを堪えています。


一応鑑定をして見ましょう。


ハゲール・ウスルタ

レベル30

ランクB

HP170

MP100

攻撃力100

魔力50

防御力120

運6

素早さ80

▪️称号

「迷惑者」

▪️スキル

「体術」「火魔法Lv.2(ファイヤーボール)」「回避」


ランクBですが私のステータスに比べるとそんなに高くないですね。私のHPが120ですので50高いだけですか。


称号に「迷惑者」がありますね、内容は


幾度となく迷惑を掛けた者に与えられる称号。迷惑極まりない。


と出てきました。

今回が初めてではないのですね…

本当に迷惑です←


受付の方を見ましたがまだ呼びにきた人は来そうにありません。

困っていると、ハゲールが殴りかかってきました。


「フラッシュ」


カル少年は咄嗟のことで対応できないようでしたので、私が「光魔法」のフラッシュをハゲールの目の前に向けて使いました。

ちなみに小声で言いましたよ

「目がー目がぁー!」

天空のラ◯◯◯がチラつきました。


「きょりをとるんです」

カル少年にこそっと話しかけます。

だんだんと話しやすくなってきました!


「くそぉ野郎が!」

ハゲールは目は見えていないようで、なりふり構わず暴れ出しました。周りの人たちもハゲールから離れていきます。


「おい!なんの騒ぎだ!」

「ギルドマスターだ…」

2階から誰かが降りてきて、こちらに向かって大声で言っています。周りからギルドマスターと言っている声が聞こえます。

受付の方が呼びに言った人でしょうか?

もう少し早く来ていただきたかったです。


「あの少年にハゲールが絡んだんですよ。まぁ返り討ちにあったようですが…」

知らない人がギルドマスターに話してくれました。

「またか…、これで何回目だと思ってるんだ。大丈夫か少年。悪かったな…。」

「あ、はい 大丈夫です。」

ギルドマスターがこちらに向かって申し訳なさげに謝ってきました。

「こいつにはキツく言っておくから。」

と言い、ギルドマスターがハゲールを殴り黙らせました。

ハゲールを引きずり帰っていく。

帰りがけにこちらをギルドマスターが見ているような気がします。何も言ってこないので気にしないことにします。


「びっくりしたね…。」

そう言い、カル少年は冒険者ギルドから出て行きました。




「…あいつは」

ギルドマスターが私を見てつぶやきました。




ーーーーーーーーーーー

カイト

レベル3

HP120

MP210

攻撃力110

魔力155

防御力205

運∞

素早さ110

▪️称号

「転生犬」「学習犬」

▪️加護

「リリーの過去」

▪️スキル

「火魔法L v.3」ファイヤーボール

「水魔法L v.1」ウォーターボール

「風魔法L v.1」ウィンド

「氷魔法L v.1」アイスボール

「雷魔法L v.1」サンダーボール

「毒魔法L v.1」ポイズンボール

「光魔法L v.1」フラッシュ

「闇魔法L v.1」ブラックホール

「時魔法L v.1」タイムボール

「幻魔法L v.1」ファントムボール

「HP回復魔法L v.1」HPヒール

「生活魔法」クリーン

▪️その他

「鑑定」「アイテムボックス」

スキルを変更しました。

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