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時とこね 時の詩

さしき

作者: 時 とこね

さしき。

私のペンギンの名前


皇帝ペンギンらしい

彼はふかふかで


私を優しく

抱えてくれる


はさみ

私の道具の名前


刃物らしい

彼はしゃきしゃきで


私を優しく

エスコートしてくれる


らぴた

私の本当の名前


伝説らしい

彼はうるうると


涙を流して

落ちていく


さしき。

私のマリオネットの名前


従順らしい

彼は飽き性で


私をすぐに

捨てていった


ばくは

私の特技の名前


ボタン一つ

これは隠しコマンドで


私は迷わず

ポチっとな


くくく

みんな消えればいい


乾ききった私の心を

その鮮血で潤せよ


人は恨み

いがみ合い


悲しみの内に

朽ちていく


誰か答えなよ

私の心の内を


不可能でしょう?

とあざ笑う


君の悲しい顔を見る

それだけでもう十分で


世界がどうなったっていい

私は君を困らせたい


君がどうなったっていい

私は君に見て欲しい


それが真実じゃなくたって

君といられればそれでいい


こんな危ない考えだって

考えるだけにしてるんだ


それだけで

十分

私は偉いと思う


考えるだけで

誰も傷つけてないから



サシキ。


君を抱く

涙が出る


荒野の様な私にも

ちゃんと心は残ってる



そうであると

思いたい

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