曲がり角で出会ったのはまさかの…
俺は今、高校の入学式に遅れまいと走っている。勘違いしてほしくないので前もって言っておくが寝坊したとかではない。じゃあ、なんで?という話になるが理由は一つだ。入学式に遅刻するかもしれない危険を背負ってでもわざと遅れた理由。それは、遅刻しまいと走れば曲がり角で美少女にぶつかるんじゃないかという考えがあるからだ!そしてぶつかった女の子とは教室で再会する。そしてお決まりの会話をするのだ。
「あー!あんたはあのときの」
みたいな感じだ。当然、こんなことが普通に起きるわけがない。だから朝、フラグを立ててきた!
「今日も平凡な一日の始まりか」
この一言でフラグは立つと某ハーレムアニメで習った。我ながら完璧な作戦だ。あとはぶつかるだけなのだが・・・
「いてっ」
誰かにぶつかってその場に倒れこむ。よし来た!後は、流れに身を任せれば。
「いってーな。どこ見て歩いて・・る・・」
言葉がとまる。これは予想してなかった。何を隠そう、目の前にいたのは体のでかい男だったのだ。それも制服を着崩していて見るからに不良だった。やばい。自慢するわけではないが喧嘩には自信がない。ここは、謝って何事もなかったかのようなに通り過ぎよう。
「すいませーん」
よし行ける。ぶつかった不良(仮)を追い越した時。いきなり肩を掴まれた。
「おい。ちょっと待てよ」
ですよねー。流石に無理だと思いました。潔く殴られようと覚悟したのだが返ってきたのは拳ではなかった。代わりにこんな言葉が返ってきた。
「曲がり角でぶつかるなんて運命だな」
不良(仮)は頬を赤めながらそう言いやがった。いや、ホモ(真)の方が正しいな。
ここまで読んでいただきありがとうございます。ラノベのようなものは初めて書きました。感想やレビューを是非お願いします。アドバイス等もあればぜひぜひ。それでは、次の話で会えることを。