第七話 続・商談中
今回で少しですが生産に入れました。
やはり生産も難しいですね。
生産が終了すると、さらに蛇に近づけると思います!
チェシャが固まってしまっているので店の商品を眺めていると、ようやくチェシャが再起動した。それと同時に俺に迫ってきた。
「ゴブリンがいい餌って何!?あいつらはβテストの時にも、倒すまでは結構時間がかかったっていうのに……。もしかしてカガチってすごい人なの?さん付けした方がいい?」
「先程チェシャが硬くならなくていいと言っていただろうに……。何、俺はすごい人ではない。ただゴブリンと相性が良かっただけにすぎん。それよりもゴブリンとはそれほど強い奴なのか?ほかのゲーム等だと比較的弱いモンスターだが」
これはチェシャの話を聞いていて思った疑問だ。ゴブリンはほかの作品だとそれほど強くないモンスターだったはずだが。
「強いというか頭がいいんだよあいつら。しかも最低でも二体以上でいるから倒しづらいし」
どうやらそこまで強いというわけではなく、知性があるのが厄介という事だろう。
だが下手に知性があったほうがフェイントに騙されたりして殺りやすい気はするが……。
「まぁ、それはいい。それよりもゴブリン素材は買い取って貰えるのだろうか?」
「ぜひ買い取らせてもらうよ!!え~とそれ以外の素材は厳しいかな?」
「ふむ。ならばゴブリンの牙だけ売らせてもらおう」
「毎度~。ゴブリンの牙は一本120Cとして、七本で840Cになりま~す。」
良かった。これで生産場が使える。残りの素材はNPCショップにでも売るとしよう。
それと蜘蛛からとれた『蜘蛛の毒糸』を装備にしたいのだがチェシャは作れないだろうか?
「それでいい。あとチェシャは生産をやっているんだろう。何を作れるの だ?」
「私は裁縫と鍛冶ができるよ。基本防具を作っているかな」
「それならばちょうどいい。この素材で何か防具を作ってほしいのだが」
俺がチェシャに蜘蛛の毒糸を見せると、チェシャは呆れたように溜息をついた。
「ハァ……もう驚く気も失せるよ……。それでこの素材の量で防具を作るとなると、手袋くらいになるけど?」
「それで良い。色は変えられるのなら黒にしてほしい。」
やはり黒色というのは譲れない。黒がモデルなのだから。
「了解。じゃあ完成したら呼ぶからフレンド登録してもらえる?」
「ふむ、それはいい。ただ、やり方が分からないのだが……」
「あー、ハイハイ。もうこっちで申請しておくから良いよ……じゃあ、完成したら連絡するから」
「あぁ、よろしく頼む」
どうやら作ってもらえるようだ。
話もついたところで今度こそ生産をするとしよう。
◆◆◆
さて、生産場を借りたのは良いのだが何から手を付けるべきだろうか。
まずは毒でも作るとしよう。
とりあえず毒に使用できそうなのは、森で手に入れた『毒草』、『毒茸』、『麻痺草』、『麻痺茸』、『蜘蛛の麻痺毒』、『蜘蛛の劇毒』。
だが蜘蛛の毒はおそらく調薬スキルのレベルが足りないだろう。
それに草原のスライムから手に入った『スライムの溶液』だ。
私は、この溶液が酸性の毒に加工できると考えている。
取り合えず毒草から手を付けてみるとしよう。
まず毒草をすり潰し、水に混ぜ込んで加熱してみる。
すると濁った紫色の液体ができた。
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『ポイズンポーション(低品質)』…不純物が多く混ざり、毒性も低くなってしまっている。
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どうやら失敗してしまったようだ。効果が下がってしまっている。
不純物が混じり効果が下がってしまっているので、漏斗で濾してみるとする。
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『ポイズンポーション(通常品質)』…不純物もなく、市販されているレべル。飲むと毒による継続ダメージを受ける。そこまで毒性は高くない。
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すると濁りが消え、透き通った紫色になった。効果も上がっている。
だがまだ通常品質なのでほかの作り方を考えなければいけない。
どうやら先は長そうだ。
生産が本当に少しですいません。
ですが、チェシャとフレ登録させたかったので…
チェシャはこれからも出てくると思います。
※ステータス
名前:カガチ 性別:男
スキル:
隠密…LV4 索敵…LV4 装備制限解除…LV11 短剣…LV9 見切り…LV9
身体強化…LV14 繊細な指先…LV4 蹴り…LV5 調薬…LV3 投擲…LV5
称号:
◆◆◆
@bouhebizuki という名で、ツイッター始めました。
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