第4話 記念すべき初戦闘
第四話です!今回で初の戦闘ができました!が!戦闘シーンを描くのは苦手なので、少し淡々と進みすぎてしまった気がします。
そこは許してもらえるとありがたいです。
準備を終えて外のフィールドに来てみたが、草原はプレイヤーで埋まっており、敵などポップした隅から殺されていっている。
これでは戦闘どころではない。
という事で、とりえず西の方にあるという森に行ってみるとするか。たしか、森に出てくるのはゴブリンなどの人型モンスターが多く、俺のプレイスタイルにも、調薬用の素材なども手に入るかもしれないからな。
◆◆◆
「さて森についたはいいが……ほんとに誰もいないな……」
森は不気味なほどの静けさに包まれている。
とりあえずいつ敵に遭遇してもいいように、二本目の短剣をアイテムボックスから出し、もともと持っていた短剣と合わせて二本の短剣を逆手に装備した。
「少し右の短剣の方が重いか……」
短剣をふって使い心地を確かめていると、索敵に三体のモンスターが引っ掛かった。
隠密を発動させて近づいてみると、三体のゴブリンが歩いていた。それぞれ錆びた剣を持っている。
「いきなり三体か……殺せるか?」
とりあえず隠密を発動させたまま、一番後ろにいるゴブリンの首に両側から短剣を突き刺した。
「ギャッ!?ギャゲ……」
ゴブリンが一撃で死んだのには驚いたが、まだ二匹残っているので気持ちを切り替える。
「ギャ!ギャギャギャッ!」
「グゲェ!」
「うるさいぞ貴様ら。死ね」
魔力の消費を抑えるために隠密を解除していると、ゴブリンが奇声をあげて襲ってきたので、左手に持っていた投げナイフを投げつける。
一体は目に刺さったようで動きが止まったが、もう一体は刺さったナイフを気にせず剣で切り付けてきた。
だがスキル『見切り』でゴブリンの攻撃はわかっている。
攻撃予測線上にタイミングよく短剣を置き、剣を俺の後ろに受け流しつつ、がら空きになった首に短剣を突き刺し、蹴りで転ばせて、最後に頭を踏みつけ二体目を殺す。
「ギュゲッ!」
「ククク……クハハハハハハハハハ!!」
戦闘の緊張感による高揚が抑えきれず笑い声をあげてしまう。
残る一体は仲間が殺されたことに怒っているのか、片目にナイフが刺さったままこちらに切りかかってきた。
先程と同じような殺し方ではつまらないので、攻撃を受け流すのではなくゴブリンの攻撃を避け続け、その合間に顔を狙ってナイフを投げつける。
立ち止まった所で転ばせて、顔が地面に着く前に踏みつけ、地面に押し付けるようにして踏み殺した。
この時に顔にナイフが深く刺さるのでダメージが大きくなる。
「クハハハハハハハハハハハ!!」
このゲームは踏み潰す時の感触などがリアルで、手ごたえがあるのが良い。
これならば楽しく続けていけそうだ。
さて、ドロップでも確認するとするか。
えっと『錆びた剣』に『ゴブリンの牙』か……種類は案外少ないものだな。
そういえば最初にゴブリンが一撃で死んだのはなんだったのだろうか。
「これは……『不意打ち』に『クリティカル』か……どうやらこれの相乗効 果のようだな」
過去ログには『不意打ち』と『クリティカル』と出ていた。『不意打ち』は相手に気付かれずに攻撃を与えた時にダメージ量が増え、『クリティカル』は急所に当たった時にダメージ量が増える。
それに急所に当たった時にダメージ量が増える短剣の特性の相乗で一撃死という結末になった訳か。
ステータスを確認してみると短剣レベルと投擲、見切りと蹴りのスキルが上がっていた。
上昇幅からしてどうやらゴブリンは格上だったようだな……まぁ、俺にとってはいい獲物だ。
人も少ないし、このままゴブリンを狩るとしよう。
※ステータス
名前:カガチ 性別:男
種族:蛇人種
スキル:
隠密…LV2 索敵…LV1 装備制限解除…LV4 短剣…LV3 見切り…LV3
身体強化…LV5 繊細な指先…LV1 蹴り…LV1 調薬…LV1 投擲…LV1
称号:
◆◆◆
今回でやっとステータスも上がり、書くのも楽しくなってきました。
ステータスの書き方などはこれでいいでしょうか?
感想、誤字脱字の指摘、この小説へのアイディア求めています。
ぜひお願いします。