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第15話 夏まで。

テオに付き添われて階段を降りる。

玄関に侍女と護衛騎士が待ち構えている。

その向こうに…六頭引きの馬車…夜駆けする気?


ふっとため息を一つついて、背筋を伸ばす。

テオが頭を下げているのを、目の端で見る。


「あらいやだ!フィン、何やらかしたんだい?夏のホップ摘みまでは帰ってきなよ!」


ホール係のお姉さんが叫んでいるのを後ろで聞く。

こんな時に、この人は…まったく。そう思うが、帰ってきたいと思う。忙しいらしいし。


「ホップ摘みで手が真っ黒になるんだけど、洗ってもいつまでもホップの匂いがすんのよ!布団に入って、その匂いを嗅ぐとねぇ、ああ、夏が来たなあって思うんだ。」


そんなことを言っていたなあ…


小麦畑が黄金色に染まる真ん中に立ちたい。


ホップ摘みで手を真っ黒にしたい。

お布団に入って、自分の手のにおいをかぐんだ。


帰ってきたいなあ。


お姉さんの意地の悪いからかいも我慢するから、


私もその夏の中にいたいなあ…。




手を取られて、馬車のステップを上がる。




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