第1話:大きな一歩っ!!
この作品を見つけていただき誠にありがとうございます。
先ず最初に私事ながら、本作品は人生初めての小説の作成、投稿に至るので物語や文章での表現の仕方があまり上手ではないと思われますが生暖かい目で、大目に見てやって下さい。
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「んっ………んんん〜〜っ! よく寝たぁー」
まだ寝足りないようで、大きく背伸びした後眠気まなこを擦りながらとりあえず布団から出る。 普段は遅刻ギリギリの通学だったが、めずらしく今日は少しだけ早く起きれた様だ。
「クシュンッ…!うぅぅ……おはよぉー」
4月に入り1週目なのだが、未だに肌寒さが残る廊下を通り階段を気だるそうに降りて母に挨拶をする。
「おはよう好芽! アンタ頑張れば早く起きれるんじゃないの!まぁアタシがあれだけ言ったからねぇー……そういえば、ちゃんと荷物の準備はできてるのぉ??」
早朝から元気いっぱいな母、鈴である。 世間一般的に、いわゆる肝っ玉母ちゃんの部類だ。
「できてるよぉ、、、そーいえば、お父さんは…?」
「もうさっき仕事に行ったわよ! アンタも早くご飯食べて支度しないと」
父、悟朗はエリートサラリーマンで、今日からしばらくの間都心部の近くに出張らしい。
「そっかぁー 挨拶したかったけど……いっか じゃあ、いただきまぁーす」
母の料理が上手くいつも美味しい、朝食は白飯に銀鮭の焼いた物となめこ入りの味噌汁、それに野沢菜の漬け物と最高の朝食だ。
「おぅ おはようさん/あらっおはようございます、お早いのねぇ♪」
家で飼っている茶トラの雄猫の「ナァゴ」と、長毛種の雌の白猫「ミィナ」だ。
「おはよー 明日から高校の入学式だから出発しないとだし、がんばって起きたよ」
「そうだな まぁ、気を付けて行けよな/…でもさみしくなりますわ」
都心部辺りの高校という事もあり学生寮に入るため長らく住んでいた地元S県を離れ、今日現地に着く予定なのだ。
「ありがと……だけどさ、ずっと3年間むこうにいるワケじゃないと思うし長い休みの時に帰ってこれるかもじゃん…? だからさみしがらないでよね?」
「それもそうですわね…少し安心しました、ですが! くれぐれも朝起きるのとご飯や勉強………」
「ハイハイ分かってますよー(もぉー、お母さんぐらい言ってくるじゃ〜ん)」
(……でも、これからお母さんが作るご飯が食べれなくなるから、ちょっとだけさみしい…かな)
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「ごちそーさまでしたっ! あっお母さん」
「何よ?」
「今日もご飯美味しかったよ、いつもありがとね」
「…あら 改まっちゃって、何言ってんのよこの子ったら 当たり前じゃない」
いつも強気な母親だがその瞬間だけ不器用ながらも嬉しそうに、少しだけ照れた表情を浮かべた。
────それから身支度も整った様で、出発の時となった。
「それじゃ、行ってくるね」
「本当に気をつけて、ちゃんと頑張るんだよ! 困った時はアタシとお父さんに連絡するんだよ!!」
「分かってるってぇー……でも、ありがと がんばってくるね…!!」
母親に負けないくらいの元気いっぱいな声と共に春の陽気と力強く吹く風の中、娘は巣立って行った。
(行ってらっしゃい、頑張ってね……好芽───)
「……達者でな/…あの子なら、きっと大丈夫ですよね、、、ちょーっと抜けてるところが心配ですけども…」
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