ラーメン
写真が含まれています。
(注)飯テロです。深夜とかは見ない方がよいかと。
こんにちは。もしくは、こんばんは。
以前から機会があったら語りたいと思っていた好きなものを、語っていこうと思います。
……といいつつ、タイトルでお察しですが。
あれは、今から何年前のことだったか忘れてしまいましたが、リアルの親友と遊びに行ったときのことでした。
「なあ、昼飯どうする?」
親友に問われた私は、何の気なしに答えます。
「なんでもいいけど。なんなら、コンビニ寄ってく?」
「いや、なんでもいいならさ、この前見つけたラーメン屋に行かねえ?」
「ラーメンか……」
ラーメンといわれて思い付いたのは、少し前にテレビで見た背脂マシマシの超濃厚こってりラーメンとかそれ系統。
私の場合、そういう超こってり系は体が拒否反応をごごご……。
「どういうラーメン? 背脂系は食えないからごめんだぞ?」
「いやそういうのじゃなくて、納豆ラーメン」
……???
納豆といわれて思い付いたのは、秋田の郷土料理といわれている納豆汁です。
しかも、そのときはまだ中途半端にしか知らず、みそ汁にそのまま納豆をぶちこむものだと聞いていて、それを鵜呑みにしていた頃です。
……みそと、納豆?
しかもしかも、私に納豆汁の話をした人は、信じられねぇ! と嫌悪感バリバリ。
私も、想像が追い付かなかったので、その時は適当に話を合わせていました。
……でもまあ、親友のいうことだしたなあ。
なら、信じるか。(あっさり)
と、いうわけで、隣の県に遊びに行ったついでに、そのラーメン屋におじゃましてみたのです。
親友の案内で着いた店は、なんだか聞いたことのある店名の個人経営のラーメン屋でしたが、そのときはなんだったか思い出せず。
とりあえず、親友と同じものを頼んでみたのです。
時間はお昼時。それなりに人もいましたが、そんなに待たずに運ばれてきました。
早いのは良いことですね。
意外と大きいラーメン丼に入っていたのは、野菜たっぷりの味噌ラーメンと、フライパンで両面こんがり焼いたひきわり納豆 (市販のものと思われる1パック)。
「はい、お待ちどうさま。食べたことある?」
お年を召されたウェイトレスの(昔の)お姉さんに食べ方を教えてもらいます。
まずは、レンゲに野菜とひきわり納豆を少しずつ、そして、スープを入れます。
お次は、レンゲにのせたままいただくのです。
この時、ちゃんとふーふーして冷まさないと、やけどしてしまいそうなくらい熱々な状態で運ばれてくるので、要注意です。
まず感じるのは、味噌スープと焼けた油の良い香り。
次に、納豆の香りと両面こんがり焼けた香り。
食感が残った状態でしかもやけどしそうなくらい熱々な野菜は、ザク切りのキャベツ、細切りのにんじん、薄切りのたまねぎにしっかりと自己主張するもやし。
たまに顔をのぞかせる豚バラ肉も忘れちゃあいけません。
それらを適量レンゲにのせて、ひきわり納豆をちょいと添えます。そして、スープをたっぷりレンゲに入れます。
納豆の臭みが気になる方でも、同じ発酵食品の味噌スープに浸すことで、あら不思議。全く気にならなくなるのです。
熱々なのでやけどに気を付けながら、三位一体の香り、味、食感を楽しんでから、飲み込みます。
味噌スープによって、納豆のねばねばもさらさらにほぐれて、それぞれの良さだけを味わうことができます。
お次は、麺です。
これまでと同じように、レンゲにのせて納豆を添えて、スープも入れます。そしてそれを、一気に味わ……あちち。何度もいいますが、熱々なのでやけどには気をつけましょうね。
はい。ここまできたなら、あとはそのどんぶりの中身を堪能するだけです。
あっという間に完食。ごちそうさまでした。
「どうだった?」
「うまかった。びっくりした」
親友の問いに、即答するのでした。
さて、しばしの後、再びそのラーメン屋に訪れた私と親友。
以前聞いていた、『もう一つの方』を頼むことにしました。
……パッと見あまり変わりません……というか、ぶっちゃけ同じ写真ではあります。
が、今度はちょっと違います。
「はい、辛納豆お待ち。ちょっと辛いから気をつけてね」
以前も配膳してくれたお年を召されたウェイトレスの(昔の)お姉さんが運んできたのは、ピリ辛の辛味噌スープ仕立て。
辛味噌なので、とうがらしとこしょうが効いていて、ちょっと辛くて病みつきになります。
……はい。病みつきになりました。
以後、昼時にそのお店の前を通るようなら欠かさず寄って食べるほどに。
量もけっこうある(野菜だけで120グラムだそうです)ので、お腹も満足。心も満足です。
……しかし、その店には、まだ残された強敵がいたのです。
「はいお待ち。辛納豆チャーシュー」
……あまりの光景に、しばし固まります。
……なにこれ? ……えっ? なにこれ?
私の握りこぶしほどはありそうな、大きなチャーシューが、三枚。
……なにこれ? 野菜も麺も隠れてるやん……?
ひょいっとずらしてみました。思わずパシャリ。
ボリュームのある一杯に、それらを隠すほど大きなボリュームのチャーシュー3枚。
これがまた、とろけるほどやわらかくて、味が付いていないから麺やスープを邪魔しない。それでいて、しっかりとお肉の味がして美味。
……うま! ……うま! ……うま!
→……けぷ。まだあるよ……?
→……あ……もう、なくなっちゃった……。
上記の選択肢、お好きな方をお選びください。
さておき、お腹も満足。心も満足です。
……ふふ? まだ終わりじゃないですよ?
「はいお待ち。辛納豆ネギ」
期間限定の、ネギトッピングです。
……分かりますか? このボリュームが。
斜めにカットされごま油であえたネギを、たっぷり一掴み。
……一つまみ、ではありませんよ? 一つかみです。
……いえ、むしろ、二つかみ?
ごま油であえているせいか、ネギ特有の辛みを感じさせない山盛りのネギ。ただ食べても美味しいです。
しかし、文字通り山盛りなので、麺も野菜も隠してしまっています。
辛味噌納豆ラーメンの、こんがり焼かれた納豆が、むしろそえものレベルでたっぷりです。
その量、朝を食べていなくても満腹になるレベル。
ボリューム満点ぶりは、チャーシュートッピング級。
心もお腹も、パンパンに満足です。もう入りません。
残ったスープまで完食です。
ごちそうさまでした。