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旧・脇役無双~この弓はエクスカリバーである~  作者: 古嶺こいし
この弓はエクスカリバーである
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巻き込まれ召喚★

挿絵(By みてみん)

「ふぁああー、…ダメだぁー、ねむいー…」


 止まらない欠伸に隣に座っているクラスメイトの佐藤功太(さとうこうた)が指をまた折り曲げた。


「はい23回目ー」

「数えるなよ」


 暇なのか?暇人なの?


「アクビしまくっているのが悪い。朝陽また夜までゲームしていたんだろ」

「……してない」

「嘘つけ」

「してましたー」


 楽しくブリテニアスオンラインしてましたー。

 仕方ないだろ?あれ面白いんだから。


 俺は小野寺朝陽(おのでらあさひ)

 青春真っ只中の高校生である。

 隣に座っているのは佐藤功太。幼馴染みであり、大親友だ。

 俺もこいつも彼女募集中の紙を背中に張り付けながら、毎日ゲームやら漫画やらに青春を注ぎ込んでいる。


「レベルいくつになった?」

「87」

「マジか!あれレベル上げ大変だろ?」

「まぁ、はじめはめんどくさかったけど良いところ見付けたから」

「僕まだ35だよー。どうやってんのか教えてくれよ」

「やだ。てか無理だよ。職業違うじゃん」


 俺はアーチャー(弓兵)。こいつはソーズマン(剣士)。 そもそもレベルアップの基準が違う。

 同じところにいってもレベルは上がらない。


「もういい加減縛りプレイ止めて攻略サイト見たら?」

「やだよー!できるだけ現実寄りでプレイしたいんだからー!」

「ワガママだなぁー」


 俺なんか臆病だから見まくりだぞ。

 といっても今回の場所はあまり知られていないところなのか誰も来ない。穴場スポットである。


「でも早くレベル上げしとかないと次のバージョンアップの時にでてくる新ボス戦にまた間に合わなくなるぞ」

「ううう…」

「分かった。今日は一緒に行動してやるよ。バイト終わったらチャット寄越せよ」

「マジで!ありがとう、さすがは親友!」

「くっつくな暑い。その代わり来週のテストの手伝い頼むぞ」

「おーけー!任せろ!」


 グーサインを寄越す功太。


 戸が開いて先生が入ってくる。


「早く席につけー!出席を取るぞー!」


 念仏を唱えるように授業を進めるハゲ先生を眺めながら、どうやって次のバージョンアップまでに功太をレベル50近くまで引っ張り上げようかと考えていた。



──キーンコーン、キーンコーン



 放課後。

 各々部活動に専念しに行くものがいれば、俺たちのように即帰る帰宅部でごった返す玄関は、まさにクエストを発注するギルドのように騒がしい。


 そんな妄想をしながら靴を取る。


 勿論俺達は帰宅部。


 功太はバイト。俺は同人活動あんど内職。


「何時くらいにログインできそう?」

「多分八時半くらいかな。もしかしたら九時になるかも」

「じゃあその間に俺は風呂とか済ましておこう。お菓子も用意して」

「うわ、ズルー」

「お前も帰りにコンビニ寄ればいいじゃん。帰り道にあるだろ?」

「それもそうだな」


 靴を履いて鞄を取る。


「今日は合流したらまずワープゲートでドウカホー地方に行ってから」

「なぁ、朝陽」

「なんだ?」

「僕光ってない?」

「は?」


 何言ってんだこいつと思いながら振り替えると、功太が光輝いていた。

 金色にペカーッと。


「なんで?どうした?後光か?それ」

「わからん。なんで僕にスポットライトが…。てか、足元から照らされてる」


 なんのこっちゃと下を向けば、魔法陣らしきものがこんにちは。


 それが回転し始めて、異様な音を発し始めた。


 何かのイタズラかと周りのやつらはスルーしているが、これなんかヤバくない?俺の第六感が『コレ、ヨクナイヨ』と騒いでいる。


「いったんそこから退いてみて」


 と、手を差し出した。

 これがまさか分岐点だと思いもしなかった。


「うわあああ!!!!引きずり込まれる!!!!」

「ちょっバカ!!!俺まで引っ張られ──」


 踏ん張る暇さえなく、まるでダイソンの掃除機に吸い込まれるがごとく魔法陣に吸い込まれてしまったのだった。






諸事情により書き直すことになりました

大変ご迷惑を御掛けします!




↓↓↓

お待たせしました!!!!!

リニューアル版《書き直し版》

『この弓はエクスカリバーである!』

公開しました!!!


一話一話が一万文字前後となりますので公開速度は遅いですが、結構読みごたえのあるものになってます!!

前半は同じような始まり方ですが、少しずつ展開が変更されておりますので、一種のパラレルストーリーとしても読めると思います!!

どうぞこちらの作品もよろしくお願いします!!!







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