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駿は聞く。駿は聞くことに関しては妥協をしない。日替わりランチの詳しい説明。クーポン券の併用について。トイレの場所について。このレストランの歴史などなど。


駿は聞く。親友から周りの色々な情報を聞き齧る。好きな女の子に彼氏が出来たこと。その彼氏がチャラいイケメンであること。二人が仲良く手を繋いだりキスをしたりしていたこと。二人で遊園地デートをしていたことなどなど。


駿は菊を鞄から取り出す。そして一心不乱に菊の茎を齧る。ストレスを全て菊へとぶつける。歯形がくっきりと菊へと刻まれていった。


駿はキックをした。店員に事前に聞いていたトイレに行き、壁をキックした。気配りもきちんと出来るらしい彼氏。着崩れも許さないほど完璧らしい彼氏。木屑のような存在でしかない彼女にとっての僕などに向けて。


駿は聞く。勝ち誇るようにトイレの個室から出てきた男性の声を。僕の好きな女の子の彼氏だと名乗るチャラいイケメンの声を。ギクッとなる。泣き崩れる。この状況によく利く薬なんて何もない。


駿は菊を鞄から取り出す。そして一心不乱に菊の茎を齧る。ストレスを全て菊へとぶつける。また新しい無数の歯形がくっきりと菊へと刻まれていった。

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