4話 疾風迅雷な雄
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「あなたも異能力ペット・・・・なんですか」
僕は目の前にいる犬に話しかけた。耳は長く、鼻に点々の模様があった。
「ん〜そうだな〜君の言う通り、俺は異能力ペットだぜ〜名乗ろう。俺は〜ビーグルのベルベン。こっちは〜飼い主のりゅうじ。よろしく〜」
そう言って持っている石を自分の手でころがしている。
「じゃあ初戦はテメーらか!」
サシミは嬉しそうにそう言うと、体を低くしていつでも攻撃ができる体勢をとった。
「俺らも〜初戦なんだよね〜楽しませてくれよ〜」
「ちょっとまって!ストップです!あの!一緒にこの戦いを終わらせる方法を考えましょう!みんなで力を合わせればきっと!」
「おい!飼い主何言ってんだよ!」
戦いたくない。それだけだった。ベルベンが鼻を鳴らす。
「ん〜戦いを終わらせる方法か〜ん〜〜〜〜〜あ!思いついたぜ〜」
「本当ですか!」
「あ〜本当だ〜とっておきのとってもいい方法だよ〜このバトルで
1位になればいいだけだぜ〜!」
「!」
「飼い主!」
ベルベンは投球フォームをとると、持っていた石をこちらに投げつけてくる。
(え?)
それは、一瞬だった。気づいた時には、左肩から痛みがした。見えなかった。目が追いつかない速度で石をベルベンは投げたのだ。真後ろのコンクリートに石がめり込み、煙を上げている。
「ウワァァァーー!」
痛い。熱い。
肩を見ると血が噴き出ていた。少し肩に石が当たっただけでこんなことになるとは思わなかった。まさかえぐられるなんて。
これがあのペットの能力だろう。
(逃げないと・・・殺される!)
「まずは〜飼い主から潰そう〜弱そうだしね〜」
「くそっ!」
「いやだ・・・・いやだーーーー」
「おい!飼い主!」
(あいつ逃げやがった!くそ!)
サシミは少し腰を落として能力を出そうとした。しかし
「能力が・・・・でねぇ」
「能力半径に飼い主が入ってないんじゃないの〜。じゃあ早めに潰すか〜行くぜ!豪速球〜!」
落ちていた石を拾って、サシミに向かって投げてきた。それはものすごく速く目では追えない。
「んだグハァ!はぁ・・・速い」
「いいね〜いい感じに〜お腹にあたったね〜せっかくだから〜俺の能力を教えてあげるよ〜俺の能力は〜(投げた物を光より速くする能力)いい能力だろ〜。じゃあ、もういっちょ。豪速球〜!」
(くる!)
サシミは少し右に避ける。すると石はサシミに当たらずそのまま真っ直ぐ飛んでった。
「お前・・投げた物真っ直ぐ・・・しか・・・・飛ばないだろなりゃ避けれねぇことは・・・ねぇ」
「へぇ〜でもそれだけじゃ〜俺には勝てないぜ〜。能力が使えないとね〜」
「それでも・・・勝ってやる。」
「じゃ〜これは避けれるかな〜りゅうじ〜」
そう言うとベルベンは手を自分の飼い主に出す。すると飼い主は、カバンからたくさん石を出してベルベンに渡した。
「どんだけ石持ってん・・・・だよ」
「こんだけ一気にに投げたら避けれないよね〜くらえ〜!豪速球〜!」
「!」
「何発避けれるかな〜スタート〜!」
残り・488チーム
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