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俺の飼い主 僕の異能力ペット  作者: 一つの装置
怪物獣道ファング 願いを求める500チーム
42/93

37話 逃した亀は小さい

大好きなドラマが亀が関わってる話だったからなんだか嬉しかったです!!


よろしくお願いします!!

少し暗く、ゴミが床に散乱している路地裏を大きなリュックサックを背負った緑髪の男が腕を上下させながら走っていた。そのリュックサックから顔だけを出しながらチーズを頬張っている亀がいた。


「カーメ!ウマカーメ!ウマ異能力ペットの飼い主の財布と聞いた時は焦って寿命が50万歳縮んだと思ったカメが、案外楽勝だったカメね。カーメカメウマ!!」

「食べるか喋るかどっちかにしろよなまったく。確かに楽勝だったが次からパクる時は確認しねぇとな」

「イチ、反省しなくていいカメ。反省してる暇があるならチーズ食べろカメ。分けてやるカメカメ」


亀は禎達から逃げた事に喜んで、チーズを食べていた。亀は一にもチーズを食べてもらおうとリュックから身を乗り出した。


「何度も言わすな馬鹿。俺はチーズが嫌いなんだよ。腐らせた食べ物が美味しいとか考えられねぇぜ。そんな事より反省だよ反省。反省すればなんでもできる!!いくぞ!!1!2!3!・・あれをこうしたらこうしてこうなってこうなるからここをこうブツブツブツブツ・・・」

「また始まったカメ。カメはイチが何言ってるか理解できないカメよ」


一は自身の指を一本一本立て、三本立て終わるとその手を自分の口の下に手を添えてブツブツ言い始めると、亀は手をやれやれとしてリュックの中に戻っていった。


「ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ」


・・・・・・・・・・ぁ!!!


「あ!?」

「イチ?どうしたカメ?」

「・・なんか聞こえねぇか?」


一はそう言って走ってきた方を振り返った。しかしそこには寂しい一直線の道しかなかった。一達が通った道である


「カメ?なんも聞こえないカメよ」

「かなり小さかったが俺には確かに聞こえた。今朝、耳掃除したから俺の耳が悪いわけじゃねぇぞ。お前の耳が悪いんじゃねぇのか?」


・・・・・・・・・ぁぉ!!


「ほら!また聞こえたぞ!」

「そうカメ?」


一は耳に手を添えてこの謎の声を聞こうとしていた。亀も同じように必死に音を聞こうとした。


「カ〜メ〜?イチの幻聴カメよ。今日はいろいろあって疲れたからカメ。早くアジトに帰って休むカメ」

「それもそうだな。金も手に入ったし今日は美味しいもん食うか!あーはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!!」

「カーメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメカメ〜!!」


一と亀は腰に手を当てながら大笑いしていた。


・・・・・・・・・・・・・・ぉぉぉ!


その声はどんどん近づいてくる。一達は、笑っていてその声に全く気にしていなかった。


・・・・・・・・・ぅぉ!!


そしてその声はついに


「うおおおおおおぉぉぉぁぁああ!!!」

「はっはっはっはっごべぇぇぇ!!」

「カメカメカメカメカメだぁぁぁ!!」


一の背中に突撃してきた。突撃してきたのはサシミであった。右手には禎の腕を持っており右足が怪物になっていたことから猫ジャンプで飛んできたのだ。その勢いは凄まじいもので背負っていたリュックは潰れて中からカメが飛び出し、一はぶっ飛び顔面から地面にスライディングしていた。


「よぉ〜ばカメ。逃すわけねぇだろぉが。覚悟しやがれ」

「ザジミ〜気持ち悪いよ」

「吐くんだったら端の方で吐きやがれ。ば亀を倒す為に能力半径内にはいろよ」

「了解・・」

「ふざ・・けんなカメ・・・」

「あ?」「おい・・大丈夫か・・亀?」


一はよろよろと歩きながら、未だに倒れている亀の元まで歩いていった。すると亀は勢いよく立ち上がると


「誰がばカメカメ!!馬鹿って言うなカメ!!カメの名前は!バッサル・カローラ・メディスンカメ!!ふざけんなカメ!!」

「そこかよ・・・」

「何言ってんだよちゃんと読んでるじゃねぇかバッサルのば。カローラのか。メディスンのめ。ばかめ。ほら」

「あ、本当だ。サシミよく気づいたね」

「まさかの頭文字カメ!!ほらじゃねぇカメ!」

「そんな事よりばカメ、早く重くするぞ」

「イチもばカメ言うなカメ!!」

「ずっと、亀で言ってたから、ばカメでいいかなって思ってな」

「カメ〜!!」


ばカメはプンプン怒ており。一は横で笑っていた。するとサシミは間髪入れずに


「ドラァァ!!」

「・・・・・・」「・・・・・・」


自身の腕を怪物化して伸ばした。その腕はばカメと一の間すれすれを通っていくと小声で「外したか」と言って、腕を戻した。ば亀と一は放心状態であった。


「次は当てる。触れられる前にお前を倒す」

「・・・・・(これは)」

「・・・・・(これは)」









(やられる)(あかんやつカメ)


その瞬間一とばカメは体操選手のように回転しながら、これをする為に生まれて来たように綺麗な






「「すんませんでしたー(カメ)!!!」」



土下座をした。それはもう綺麗すぎて以前禎が由里香に行った土下座とは比べ物にならないものであった。土下座世界大会があったら優勝しているだろう


「こ・殺さないでくれカメ〜!!まだ死にたくないカメ〜」

「右に同じく〜!!ほらよ!!返すから!財布!だからお手柔らかに〜!!」


一は自分が背負っているリュックから禎の財布を取り出し、サシミの目の前に投げると土下座を続けた。


「殺しはしねぇよ」

「マジかカメ!ありがとうカメ〜」

「ああ、ただ顔がボコボコに歪む事は覚悟しとけよ。そのつもりで殴るからよ」

「カ・カメ〜!」


サシミはそう言いながら財布を拾ったその瞬間、一が不敵に笑ったと思うと


「ばカメ!!!」「重力〜!!」

「グォォォっ!!!」

「サシミ!!」


財布を拾うとサシミの身体が急に重くなった。サシミが最初にばカメにやられた、重力よりもさらに重かった。ばカメの能力の重力連鎖である。


「・・・クソ!!しまっ・た」

「すでに財布はカメが触れているカメ!!お人好しで助かったカメ〜。先に殴ってきたらどうしようかと思ったカメよ」

「・・・おまえぇ・・・逃げんじゃねぇぞコラァァ!!」

「財布は返したカメ!!もちのろんーーーーーー逃げるカメーーー!!!」

「今度こそじゃあなー」


一達は脱兎のごとく逃げていった。


「・まち・やがれ!」

「サシミ!!大丈夫?」

「・・・重力がなくなったら・・また追うぞ」

「サシミ、もう財布は返ってきたしもういいよ。どっちみち武捨さん達を呼ぼ「それじゃあダメなんだよ!!!!」!!・・サシミ?」


サシミは大きい声を出したかと思うと。歯を食いしばりながら手を握りしめた。


「ダメだ・・・ダメなんだよ。これ以上逃すわけにはいかないんだよ。・・・キャップ犬も・・トカゲも・俺が逃したから死んだんだ・・・・」

「サシミ・・・」

「ダメなんだ・・・」






──────────────────────







「あんころ!こっちであってるのか?」

「ちょっと待って、今確認するから」


隆弘達は禎達のいる方向を目指していた。由里香は靴に穴が開いて走る事が出来ないので虎太郎達と共に近くにあった。ベンチで休んでいる。その為現在は隆弘チームと智晴チームのみである。あんころが隆弘に抱きかかえられながら能力でサシミ達を探そうと、能力を使った。すると


「!!!!!!」

「あんころ?」

「あんころん?」「どうしたの?」


あんころが震え出した。まるで怖い思いをした後の子供のようだった。あんころは掴んでいる隆弘の腕に更に力を加えた。


「サシミくん達がいた」

「よし!早く向かおう」

「ただ!!他にも異能力ペットの気があるんだ・・・・・・・















2チーム」


「なんだと!!」「でちゅ!」

「1チームは普通なんだ。ほぼほぼ我輩達と変わらない気。でももう一つは違う」

「・・どういう事だ」



「大きいんだ気の塊がオーラが真っ黒なドス黒いオーラ・・・・・・」







『俺が倒さなきゃ・・・』



──────────────────────




「ちくしょう!!せっかく美味しい料理が食えると思ったのによ」

「また次頑張るカメよ。かなり疲れたカメ。骨折り損のくたびれもうけカメ」


一とばカメは走りながら残念がっていた。ため息の量はとても多かった。すると







「おい、お前異能力ペットか?」

「カメ!?」「な!?」


背の高い男と、うさ耳フードを被った異能力ペットが立っていた。


「貰うぞ。お前の能力」








『やられちまう・・・!』












「・・・・グギャ!」








『イブに・・・!!』





残り・461チーム

ありがとうございました!!


次もよろしくお願いします!


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