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俺の飼い主 僕の異能力ペット  作者: 一つの装置
怪物獣道ファング 願いを求める500チーム
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35話 蜜柑が黄色くなると猫が溶ける

どうもです!!


みかん派かりんご派と聞かれたらみかん派です


よろしくお願いします!

暗闇世界でクロが頭を抑える少し前、ココと戦っている、由里香達。


「恨み?お菓子一つでそんな怖い顔すんなって。僕の能力《溶解液》には君達の攻撃じゃ無意味。敵わないんだよ。意味のない努力はやるだけ損なんだって。だからさ、早めにやられちゃお?」

「やってみないとわからないことだってあるだろ」


由里香は身体を低くして、ココを睨んでいた。今にもココに飛びついていく勢いだった。


「由里香さん!?一体何を?」

「アイツが強いならこっちも本気でいかないといけないってことだよ!」


由里香は大きく深呼吸するとココに向かって走っていった。風がなびいて由里香の髪が暴れている。ココは顔色一つ変えなかった。


「へ〜人間は一度失敗したら諦める生き物だと思ってたのに、まだ何か策があるのかい?いつだって人間は余計な事をするから死んじまうんだよ。こんな風にね!!」


ココは自身に纏っている溶解液を由里香に向けて飛ばした。一直線に由里香の方へ向かってくる。


「サック!!あんたの目であの変態野郎の動きを止めろ!!」

「は・はい!」

「・・・・ふぅぅぅ」


サックはココの動きを止めた。しかし溶解液は勢いを変えず襲いかかってくる。由里香は溶解液を避けていく。その瞬発力は凄まじいもので全てをギリギリ避けている。


「おぉぉ、まさかただの人間がここまで出来るとはね」

「す・すごい・・コホッ」

「だが、変わりはしない。どんなに近づけたとしてもあの変態の能力がある限り攻撃は絶対に通らない」


どんなに由里香が息を切らして頑張ったとしても、あの溶解液が全てを溶かしてしまうのだ。そうだとしても、由里香は止まっては避けて、止まっては避けてを繰り返し徐々に近づいていった。


「おいおい、ま・まさかこんな・・人間がこんな事・出来るわけ!!」









「出来てんだからしょうがねぇだろ」

「なっ!!」


ココが少しの焦りを見せていたら、いつのまにか由里香はココの目の前まで来ていた。


(このヤンキー娘、速すぎる。もうこんな近くに来てたなんて、元々出していた溶解液はほとんどヤンキー娘への攻撃に使っちまった。溶解壁を作る暇もねぇ!!む・夢中になりすぎた。・・・だが出せないとは言ってねぇ。自分に纏う事位は出来るんだよーん)


ココは自分の身体から溶解液を出してまたもや自分に纏った。


「由里香・・さん」

「クソっ!もう少しだったのに」

「綾さん!!下がるんだ!」

「へへ〜ん溶けちまうよ。その拳を犠牲にする気かよ。まぁどっちみち、拳を止めたらその綺麗な顔を溶かすけどね!」


ココはニヤリと口角を上げた。すると由里香も口角を上げ、













「言ったろ本気でいくって。あんたは強いんだから」

「!」「!」「!!」

「ゴベェェ!!!」

「ココ!!」

(はぁ?な・何考えてんだよ。こいつ何で?何で!!












足で僕を蹴れる!!)


由里香は拳ではなく、左足でココの腹を蹴り上げた。しかし由里香の左足の靴は溶けかけていた。由里香は未だに足を退けずにココの腹を押そうとしていた。


「ば・・馬鹿だよ。何で!!」

「やっぱり。思ってた通りだよ。出したばっかりだよなあんたのその液」

「・・そ・それが・なんだよ」

「薄いんだよ。液のカーテンがよ」

「!!!」

「ずっとあんたの纏った溶解液を見ていた。最初は少しだったんだ。それでもあの犬の刀を弾き飛ばす力はあるけどね。そのあとあんたの溶解液は少しづつ濃く、分厚くなっていったんだ」


由里香の靴底が薄くなっていく。


「でもあんたが飼い主をあのでかい溶解液の壁で守った後、あんたの纏った溶解液は薄くなっていった。あんた言ってたよな。身体から出た溶解液を操るって。だから、纏っている溶解液を使わせて薄くなったところを蹴るってわけだよ。あんたは身体から溶解液を出しながら飛ばすなんて器用な事はできないっぽいね」


由里香の靴底に穴が空いた。


「くっ!ぐぅぅ!!」

「図星か?な?やってみないとわからないだろ?」


由里香は靴底が溶けるギリギリまで止め、思いっきりココを蹴り上げた。ココは真っ直ぐ垂直に勢いよく飛んで行った。


「なんだ・あの威力」

「すごい!」

「コ・ココ!!」

「ボバァァア!に・人間にこんな力があるなんて・・だ・・だか、まだ気絶はしていない」


ココは垂直にぶっ飛ばされながら手に持っていたみかんを丸々食べ、笑っていた。


「ちっ、左足なんて使わないから威力が出なかった。おーい変態何安心してんだよ」

「は?」

「あたしの計画はまだ終わってねぇ。こっからだ。ほら後ろ」

「な・何言って」


ココは由里香に言われた通りに後ろを振り返った。そこにあったのは


「なんだ?あの、






黒い塊は」


ココの後ろには隆弘達が吸い込まれた、闇の玉があったのだ。ココは闇の玉にどんどん近づいていった。そして


「グワァァァァァァァァァァァッ!!!!」

「ココ!?一体どうしたんだよ!」


背中が闇の玉に当たった瞬間ココは全身激痛がはしった。


「サック!!変態の動きを封じろ!」

「はい!」

「あたしがくらった闇の玉。気概を加えるなって言われたら、気概加えたくなるだろ」

「闇の玉のある方向に蹴るとは中々やるな。もうアイツは無敵じゃない」


サックが動きを封じたせいでココはずっと背中に痛みを感じていた。言葉では説明できない痛みがココの全神経を駆け巡る。しかしココは


「ぐはぁぁ!!!気・気持ちぃぃぃ!!」

「は?」「何?」「!」


よだれを垂らしながら幸せそうな顔をしていたのだ。


「こんなに気持ちぃぃぃのなんて、初めてだぁぁ。ああ、もう勝負とかどうでもいいや。今はこれを楽しもぉぉぉ」

「やっぱり、アイツは変態だ」

「はい、超がつくほどの」


由里香達はかなり引いていた。目の前で由里香が痛がっていたものを楽しんでいるのを見たら流石に引くだろう。


「ぐほぉぉぉぉ!!!気持ちよすぎて出しちまったよー。溶解液がとまらねぇーーー」

「ココ!!アイツはもうだめだ。クソっ!」


ココは身体全身から溶解液を噴射した。ココの飼い主はもうだめだと悟ったのか、能力半径外に出ようと逃げていった。ココのだした溶解液は闇の玉にかかった。すると


「なんだアレ」

「闇の玉が・動いてる」


闇の玉は心臓のようにドクンドクンと音を立てながら動いている。ココはまだ身体中から溶解液を出していた。闇の玉はさらに激しく動き出す。まるで苦しんでいるように。その時、闇の玉から声が聞こえた。


「そそそそそそそそ外で気概をくわえるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

「やっぱり苦しんでやがる」


クロの叫び声が聞こえたと思った次の瞬間


「グォォ!!」「何!!」

「ゴホッゴホッゴホッ」

「虎太郎!大丈夫か!!」


闇の玉が爆発した。その勢いで近くにいた由里香達も吹き飛ばされた。それと全く同時に闇の玉があった所から


「うわぁぁぁ!!」「でちゅー!!」

「うぉぉ!」「・・・」


隆弘達が飛び出してきたのだ。隆弘達は上手いこと、由里香達がいた方へ出てきた。


「智晴!!」「無事でしたか」

「よかった」「よし」


由里香は智晴を受け止め、剣山が頭でハリちゃんをキャッチし、あんころが降りながら隆弘を持ち上げた。


「ありがとうね!!由里香ちゃん!」

「おう」

「何で外に出られたでちゅか?」

「どうやら坂出くん達が外で助けてくれたみたいだね」

「なんだかよくわからないのだ。闇の玉に我々が戦っていた、異能力ペットの溶解液の能力が当たったら動き始めて雨森さん達が出てきたのだ」

「なるほど、どうやらその吾輩達が捕まっていた闇の玉と闇世界の異能力ペットは感覚が繋がっているんだよりだから気概を加えて欲しくなかったわけだ。外から溶けている感覚を味わっていたらこうなってしまうだろうね」


あんころが目線を下ろしたところを見るとクロと思われる、気絶して元の猫に戻った黒い猫とその飼い主であろう女性が泡を吹いて倒れていた。その側には幸せそうに気絶している、ココの姿もあった。


「コホッ☆コホッ☆クロ!!☆いないのかい?☆」

「やっぱり君がいたか」

「なっ!☆」


ムカが隆弘達の反対方向から歩いてきた。


「いや、あの、すまなかった〜!!☆」


ムカは飼い主と一緒に走り去って逃げようとした。全速力で走った。


「君達は異能力ペットになるべきじゃなかったんだ。

「うぉぉぉぉ☆」


あんころは手を前に出し気を手のひらで固めてそれをムカの方向へ向けた。


「普通のペットとして飼い主と楽しく生きるんだ」

「うぉぉぉぉ!!☆」


あんころの出した波動弾のような、ビームのような攻撃がムカを襲った。


(で・でかすぎる!☆避けられ!)


チュドーンという音を立ててムカとその飼い主が倒れるのが見てとれた。隆弘はというと泡を吹いているクロの元まで行くとクロの耳元で、


「人間が一番怖い事は、諦める事だよ。まぁ、僕だけかもしれないけどね」


隆弘は頭を掻きながら、引っ掻き回された自分の足を見た。あんころも気絶しているムカを眺めていた。そうしていたらあんころは突然小声で、


「ブルドッグは吾輩のタイプじゃないからやっぱりお断りしておく」


あんころは気絶している、ムカの頭を少しだけ撫でた。


「いやー、一時はどうなるかと思ったけど!」

「一件落着でちゅね!でーちゅちゅちゅちゅ・ちゅ・・ちゅ・・・ちゅ?」

「あれ?」


智晴とハリちゃんの頭の中には何かが詰まっていた。


「「あ!!」」















「澤畑くん!!」「サシミン!!」




残り・461チーム

ありがとうございました。


最後少し適当だったかもしれません!すいません!


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