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俺の飼い主 僕の異能力ペット  作者: 一つの装置
怪物獣道ファング 願いを求める500チーム
38/93

33話 焼け石に溶解液

お久しぶりです!


よろしくお願いします!

隆弘達が闇世界に囚われている同時刻。

場所は変わって現実世界。虎太郎達は、みかんを食べる異能力ペットに遭遇していた。

その異能力ペット、ココの周りには、たくさんの溶けた車が無造作に散らばっていた。


「僕の能力《身体から出る溶解液を操る能力》は衣服!肌!血管!骨!心!その全てを溶かす。形も何も残らないようにね。もぐもぐ」

「お前、何呑気にみかんを食べてんだよ」

「あ?君もお菓子食ってるじゃねぇか。どうだ?君達もみかん食べるか?すっごい不味いぞ?」

「ま・不味い?」


ココは、みかんの房を一つとると、それを自分の上空に投げてジャンプしながら食べた。すると


「はぁ・はぁ〜。ま・不味い〜!このスジがいいんだよねぇ!はぁ・はぁ〜」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・ゴホッ」


ココは身体をブルブル震わせながら、口からよだれを垂らしていた。


「うわっ」

「うわっ」

「ゴホッ」

「・・・・」

「おいおい、何ひいてんだよ。僕はね!嫌いな物が好きなんだ。それを食べたり感じたりすると興奮しちゃっとっと。急に攻撃してくんなよ」

「ちっ」


剣山はずっと喋っていたココに向かって刀を投げつけた。ココはその刀をギリギリ避けた。


「も〜なんだよ。そんな刀当たったら、気持ちいいどころか、怪我しちゃうじゃんか」

「安心しろ変態。俺の生み出した刀は、痛みだけが残る刀だ」

「まじか!いいね!いいね〜!じゃあそれで僕を切ってくださーい」


ココはそう言って両手を広げて嬉しそうにしていた。


「なら思いどおりにしてやる。その頭を切ってやろう」

「剣山!」


剣山はココの元へ走っていく。そのスピードは凄まじいもので、走りながら細い刀を生み出した。剣山はココの真ん前まで来ると、刀をココの頭を切ろうと刀を振り下ろした。すると
















「でも今は勝負中だし、やめとくわ」

「!!」


ココは身体全身から出したドロドロの溶解液を纏った。ココの纏った溶解液は剣山の刀が当たった瞬間溶け出し、パキッと折れてしまった。



「あの方、自分自身にも纏えるんですか」

「剣山!!戻ってこい!ゴホッコホッ」

「くっ!」

「君の刀は僕の溶解壁(リキッドウォール)には敵わない〜はい、バイバーイ」


ココは溶解液のこべりついた腕を振り上げると、剣山に向けて振り下ろした。


「グォォォ!!」

「剣山!!」


剣山は素早く刀を生み出し、ココの腕をふせごうとしたが溶解液のせいで刀はまたもや溶け出した。その溶けている最中に剣山は刀を使ってココの腕の軌道を変えなんとか避けることができた。


「おっとっと、君間一髪だ・・・な。なんだ?急に身体が動かなくなったぞ?」

「あんた、あたし達がいること忘れてないだろうな」

「剣山さんが邪魔であなたを制止させる事が出来ませんでしたが、やっとどいてくれました」


剣山が避けた瞬間、サックが目を限界まで開けて、ココの動きを止めた。


「はぁ、助かった一応礼を言っておく」

「一応は余計だ」

「なんだよこれ。まさか!新手の拘束プレイって奴?いいね!いいね〜」


ココは動きを止められた状況でも、興奮していた。


「うわ」

「変態だな」

「コホッ」

「さ・さぁどうします。変態さんの能力で、剣山さんの刀は効かない。由里香さんの拳でも溶かされてしまう」

「そんなの決まってんだろ。サック、その変態から目を離すんじゃねぇぞ」

「由里香さん?一体何を?」


すると由里香はココのいる方向に走っていった。


「だから無駄だって言ってんじゃん。僕の溶解壁がある限りね」

「そうだ。お前の拳が溶けちまうぞ」

「ゆ・由里香さん!!」


ココは自身の身体に纏っている液体をさらに増やした。


「あんたじゃねぇよ」

「は?成る程」


由里香はココを素通りすると、ココの飼い主の方へ走って行った。ココの飼い主は顔色を変えずに、笑っていた。


「異能力ペットがダメなら飼い主を殴る。あたしの右ストレートで」

「へへっ、おいココ」

「了解。にひっ、最初に言ったよね。僕の能力は溶解液を操るって」

「!!」


サックの能力で動けなくなっているココの身体から出てきている溶解液がフナムシのように素早く由里香の方へ向かって行った。


「綾さん!!危ない!ゴホッ」

「何!?」


由里香とココの飼い主の間に溶解液が割り込むように滑り込むと溶解液は大きな壁になった。由里香は案の定自分の咥えていた、バッキーだけが溶けた。


「由里香さん!」

「はい〜よ・そ・み」

(しまった!)

「くそっ」

「剣山!」


サックが焦って由里香を見てしまった為、ココが動けるようになってしまい、剣山を襲ったように、溶解液を纏ったままサックに突っ込んで来た。剣山はいち早くココに気づきサックを抱き抱えたまま、ココの攻撃を避けた。


「君達、間一髪のバーゲンセールだなおい」

「す・すみません。剣山さん」

「謝ってる暇があるなら、あの変態を倒す方法を考えろ。正直なめていた。あいつら鉄壁だな。飼い主を先に倒そうにも、変態がいてどうしようもできない」


剣山達も精神的にだいぶきつくなってきた。

その時、


「おい」

「あ?なんだよ、ヤンキー娘」

「由里香さん?」


由里香がココに話しかけたその瞬間、由里香はバッキーを口に咥えた。


「あんた、あたしのバッキー、溶かしただろ」

「はぁ?それがなんだってんだよ。何本もあるんだからいいじゃねぇか」

「・・・・・・・・」


すると由里香はバッキーを一気に食べた。バリバリボリボリとすると


「充電完了、よし変態
















バッキーの恨みは恐ろしいぞ」




残り・466チーム




ありがとうございました!


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