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俺の飼い主 僕の異能力ペット  作者: 一つの装置
怪物獣道ファング 願いを求める500チーム
30/93

25話 鉄球は熱いうちに叩け

よろしくお願いします!



豆太は柴犬です

「トカゲだぁ?しらねぇよ、そんなやつ」

「・・とぼけんな!ニュースで言ってる殺人鬼ってお前らの事だろうが!」

「!」


サシミは猫ジャンプをして、豆太の目の前にジャンプした。


「ドリャャ!」

「ビボバァ!」


サシミは怪物化した右拳で豆太に襲いかかった。豆太は後ろに吹っ飛んだ。


「これが・・お前の能力の威力か・・」

「早く立ちやがれ、こんなんじゃたらねぇ!」

「!」


そう言ってサシミはまた猫ジャンプで豆太に近づいて同じように殴ろうとした。しかし


「なんで」

「どうしたんだよ」

(なんで、なんで











能力が・でねぇ。まさか!)








サシミは禎がいる方向を向いた。すると、ずっと豆太の飼い主の攻撃をかわしていた。とても遠くで



(あいつ、なんであんなに・離れてやがる!)

「能力半径外か?」

「!」


気付いた時には豆太はサシミのすぐ後ろにいた。そして豆太はモーニングスターをサシミにぶつけた。


「ゴバァ!」

「見たところ、お前の能力半径は10m弱ってところか、お前の飼い主は離れすぎたな。お慈悲で1000度にしなかったぜぇぇぇ!」


豆太は大笑いをあげながら苦しそうにしているサシミを見ていた。


「ガァ・オブェ・はぁ・はぁ」

「もう後は弱い者いじめが始まるぜ。あのデカイ手と足が無けりゃお前なんてか弱い猫ちゃんだ」

「はぁ・はぁ・はぁ」























「はぁ・はぁ・っく!」

「おい、もうあきらめてあたれよ。俺のモーニングスターに」

「はぁ・はぁ・はぁ・嫌です」


禎は豆太の飼い主の攻撃を一度もあたっていなかった。


「はぁ・はぁ・聞きたい事が・・あります」

「な〜にっと!」


飼い主はモーニングスターを禎に振り下ろしながら答えた。


「どわぁ!・・あなたは何の為に戦ってるんですか」

「はぁ?そんなの決まってんだろ。願いを叶える為だよ!」


飼い主は攻撃しながら答える。


「貴方の願いって」

「そうだなぁ、可愛い女を全員、俺の物にすることかなぁ」

「そんな事の為に、あの商店街の人達を!」

「そんな事?俺にとっては大事なんだよ。俺には今、このバトルが生き甲斐なんだよ。それよりお前のペット、ボコボコだぜ?」

「え?」


飼い主はサシミ達がいる方向を指差した。するとサシミが倒れており、豆太が大笑いしていた。


「サシミ!」

「能力半径外なんじゃねぇの?豆太の能力半径は、30m。まだまだいける」

「くっ!」


禎はサシミの方へ走ったしかし


「行かせるわけねぇだろ?」

「ガァ!痛い」


飼い主が後ろから禎の髪を引っ張った。禎はそのまま元いた場所に投げられた。


「グゥエ!」

「もうお前らの負けだ。ここで一緒にお前のペットが負ける様を見てようぜ」


飼い主は禎に近づいて来た。


(もう無理なのか!)


禎は手を地面につきながら諦めかけていた。その時自分の右手に持ってる物が目についた。


「!」
















「・・・・・・・」

「じゃあ、もう終わらせようかぁぁぁ!」


豆太はモーニングスターを振り回しながら近づいて来た。


「お前らはよく頑張ったよ。おめでとさんっ!!」

「・・・・・・」


サシミは、豆太を睨みながら微動だにしていなかった。豆太のモーニングスターは熱を帯びて風を切りながら、サシミに襲いかかった。


「あれ?な・なんで?」

「へへっやりやがった。あいつ」


しかし、豆太のモーニングスターは振り下ろし瞬間一気に消えてしまった。豆太は口をポカーンと開けサシミはその場で立ちながら笑っていた。


「な・何しやがった!」

「お前言ったよな、飼い主を気絶、もしくは能力半径外に出すのが勝ち筋だって」

「それがなんだってんだよぉぉぉ」


豆太はものすごく焦った顔で近づいて来た。


「お前らは間違ってんだよ。確かに俺は強い。だが、俺より強いのがあいつだ」

「あ・ああ!」


サシミが指差しした方を見ると豆太の飼い主は股間を抑えて倒れており禎が立っていた。


「な・なんで!だいごは武器を持ってたんだぞ!素手でだいごに勝つなんて不可能だ!」

「何言ってんだよ。あるじゃねぇか武器」

「そんな物どこ・・・に・・あ・あ・あ」

「武器が無いんだったら作ればいい」


禎は持っていたのだ。武器を。







「ス・スーパーの・・袋!?」


禎は持っていたスーパーの袋の持ち手を縛り武器にしたのだ。


「あれには色々入ってるぜ。ササミや魚がよ」

「そんな即席の武器でだいごに勝てるわけねぇぇ!」

「お前の飼い主が油断したんだよ。油断してただしに近づいてたぜ」


禎は飼い主が近づいて来た瞬間に、飼い主の股間を思いっきりスーパーの袋で殴ったのだ。



「これでわかっただろ。釣られたのはお前だ」

「う・うるせぇぇぇ!」


豆太はサシミを殴ろうとした。


「サシミ!」


禎がサシミの元に走って来た。


「グベバァ!」

「能力半径内だ」


禎が能力半径内に入るとサシミはすかさず右拳を怪物化し、豆太を顔を殴った。豆太は勢いよく後ろに飛ばされた。


「が・あ・ブ・クソ・・が」

「おい!お前」

「ヒィ」


サシミは倒れている豆太に馬乗した。


「最後にもう一度聞く。トカゲを殺したのは、お前か」

「!サシミ・・」

「こ・殺してません!俺達、これが2戦目でそいつも気絶させただけですぅ!」


豆太は人が変わったようにすらすらと話した。


「本当だろうな」

「ほ・本当です!信じてくださぃ!」


豆太は大泣きしていた。その涙には嘘偽りはなかった。


「そうか」

「お願いしますぅ、こ・殺さないでぇ!」


サシミは右手を振りかぶりそのまま豆太の頭をなぐった。


「グバァ!」

「殺さねぇよ。一生後悔して、一生罪を償いやがれ」

「サシミ・」

「ただし、帰るぞ」


サシミと禎が帰ろうとしたその時、















「あいつの能力も良かったが、お前の能力はもっといい、後をついてきて、良かったぜ」

「!」「!」


サシミ達のすぐ前から声がした。その方向を見ると、うさ耳のついたフード付きの真っ黒なパーカーを着た、異能力ペットと、真顔で立っている飼い主がいた。


「クソッ!またかよ!」

「グギャギャギャギャ!いい顔だぜ、お前・・・


















・・・・・・・・殺し甲斐がある」










残り・473チーム



ありがとうございました。



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