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俺の飼い主 僕の異能力ペット  作者: 一つの装置
怪物獣道ファング 願いを求める500チーム
27/93

22話 蛇の生殺し

よろしくお願いします!



蛇の抜け殻も好きです。

「サシミ!」

「もうあの猫は気絶したな。何だよ面白くねぇ」


由里香はお菓子を食べ終わるとまた同じお菓子を咥えた。


「・・・!由里香さん、あれを」

「あぁ!?」


サシミがトボトボとこちらに向かって歩いてくる。


「勝てない・・だぁ?ふざ・けんなよ。勝手に決めるんじゃ・ねぇ」

「サシミ!よかった〜」


サシミは自分の腹を抑えながら禎の元に近づいてきた。


「よかねぇ!腹ものすげぇ痛ぇんだよ!」

「これは驚いた。由里香さんの腹パンを食らって立っている者がいるとは」

「あぁ普通だったら・・倒れてるだろうよ。普通ならな」

「どうゆう事ですか」


サシミは自分の腹をサックに見せた。


「お前の能力は、動きは止めれても能力は使える。お前の飼い主が殴った瞬間、腹に力を込めて、筋肉を怪物化したんだよ!」

「あなたの能力は、手を大きくするだけではないのですね」

「はっはっはっ!」

「由里香さん?」


由里香はお菓子をまるでタバコを持つように持って、大笑いした。そんな姿を見た、サックは首を傾げる。


「面白ぇやっぱあんたは、まだたのしませてくれそうだ!サック!」

「はっ!」

「ちっ!またかよ!」

「サシミ!」


サックはまたサシミを見つめて動きを止めた。サシミは腹を見せながら動けなくなる。


(見つめたものの動きを止める能力・・それなら!)


サシミは何かを閃いた。そして禎に向かって


「ただしぃ!俺の前に立ちやがれぇ!」

「え!・何で!」

「いいから、前に立て!」

「わ・わかった」

「どうゆう事ですか。あなた」


禎はサシミの前に立った。すると禎の動きが止まり、サシミは後ろで動けるようになった。


「サシミ・どうゆう事?」

「あいつの見つめたものは、お前に変わったんだ。お前が俺の壁になったんだよ。お前は遮蔽物」

「な・なるほど」












「いや!なるほどじゃないよ!ここからどうすんのさ!」

「その通り。隠れた所であなたはその方の後ろにしかいる事が出来ない。意味など無いのです」

「出てきた所をまたあたしが殴ってやるよ」


由里香は手をポキポキならす。


「いや、これでいい。そのまま俺が!こいつの前に立てば、俺の勝ちだ!」


サシミはそう言って禎の頭を飛び超えて禎の前に立った。


「サシミ!」「何!」

「あいつどうゆう事だ。もういい、殴る」


由里香はまたすごい速さで近づいてきた。


(嫌な予感がする。なぜまた前に出た。あの片手を前に出した不自然なポーズ。まさか!)


「由里香さん!攻撃をやめてください!」

「サック?」

「もう、遅え」


サックは、目を更に大きくして、声を発し、由里香の攻撃止めようと試みる。しかし由里香はサックの声に気を取られていた。


「ガァー!」

「由里香さん!」

「何・あれ!?」


由里香は後ろに吹っ飛ばされた。サックは、由里香の元へ行った為サシミは動けるようになる。


「サシミ・さっき腕」

「あ?へへっ、新技だ。怪物化(モンストルオ)(アーム)


サシミは前に出した片手の腕を怪物化して大きく、長くして由里香の首元を殴ったのだ。


「ゴホッオエッ」

「由里香さん大丈夫ですか?」

「あたしは・気にしないでサックはあの猫の動きを止めろ!」

「わかりました!・・!」

「先にお前の目を潰す!」


サックはサシミを見ようとサシミのいた方向を見て動きを止めようとしたがそれより早くサシミが砂を投げつけてきた。


「グワァ!目がァア!!」

「サック!」


サックは目を瞑りながらあたりを転がり回る。


「これで終わりだ!」

「くっ!」

「由・由里香さん!」


サシミは由里香の顔面を怪物化した拳で殴ろうとした。しかし







「サシミ!待って!」




禎がサシミに向かって叫んだ。するとサシミは、由里香の顔の目の前まで迫った拳を止める。


「なんだよただし!」

「はぁはぁ」

「な・なぜ」


サシミはイラついた表情でこちらを見た。


(綾さんは周りの人に迷惑がかかるからこの場所を選んだ。やり方は、どうであれカツアゲされていた人を助けた。僕が見て見ぬ振りしたあの人を)



⦅楽しく生きたいと思う事も正義だし人を殺したいと思うのも正義なんだその人なりの⦆



(その人・なりの)




禎はそのまま、



「ただし!?」

「!」「!」












土下座した。



「お願いします!僕達の仲間になってください!お願いです!」

(何だよ。こいつ。何で・土下座なんか。あたしを倒せるチャンスだったのに)

「だから、仲間にはならないと言ったはずです」

「お願いです!お願いします!」

「なんなんですか!あなたは」

「僕は


















正義の味方です」


「へっ!やっぱり馬鹿だなお前。どんな体勢で言ってんだよ」

「・・・・・」

「けっ!馬鹿馬鹿しい!正義の味方がそんな、おどおどした奴な訳ねぇだろうが」


由里香は、土下座している禎に近づいてきて、ヤンキー座りをしながら、


「お前らの仲間になったら強い奴に会えるか?」

「へ?」「由里香さん?」

「聞いてんだよ!」

「は・はい!きっと、あ・会えます」


禎は恐々しながら答えた。


「・・・・・・なら・・・仲間になってやる」

「ほ・本当に!」

「由里香さん!正気ですか!?」


サックもこちらに近づいてきた。由里香は禎の目の前の下にある砂に向かって何か数字を書き始める。

「これ、あたしの電話番号。勘違いすんなよ。ただ、強い奴に会えなくなったら、あんたを締めるからな!」

「は・はい!」


由里香はその場で立って校門の方に歩いて行った。


「じゃあな。ええっと」

「澤畑・禎です!」

「じゃあな、禎」

「由里香さん!」


由里香は手を振ると帰って行った。


「はぁはぁ、よかった」

「本当にあいつらで良かったのかよ。裏切るかもしれねぇぞ」

「裏切らないよ。あの人は」




──────────────────────




「由里香さん!何故あの方々の仲間になったのですか!」

「言ったろ、強い奴に会えるからって」

「そんなもの、私達でも出会えます!仲間になる意味など」


由里香とサックは、家に向かって帰っていた。サックは、髪の中から話しかける。


「あいつらは、あの時倒せばよかったのに、あたし達を倒さなかった。その借りだよ」

「そんな理由で!」

「それと、面白そうだしな」


由里香は物凄い笑顔になっていた。


「面白そうって、あの方々の気持ちが変わって裏切られるかもしれないんですよ!」

「・・・・・・・・」


⦅正義の味方です⦆






「へへっ、裏切らねぇよ。あいつは」










残り・476チーム

ありがとうございました!


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