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俺の飼い主 僕の異能力ペット  作者: 一つの装置
怪物獣道ファング 願いを求める500チーム
20/93

15話 今日の一針、昨日の十針

よろしくお願いします!


自分は、ペットを飼っていません!

「いって!」

「サシミ、まだ痛むの?」

「ああ、まだじんじんするぜ。あのやろぉ。やっぱ倒せばよかったぜ」

「まぁまぁ。でも、いい事した後は気分がいいね」

「そうか?」


剣山達との戦いが終わり学校に向かっていた禎達。サシミは未だに背中を抑えていた。


「てか、もう着いたぞ」

「うん、早く来すぎたね」


禎達は、もしもの時の為に早めに家を出ていたので学校には遅れなかった。それどころか早すぎた。


「とゆうか、サシミどうする?」

「あ?どうするって、何が?」


禎達は校門の前まで来ていた。朝早く出て来たので、周りには誰もいない。すると禎は困ったような顔をした。



「いやさ、流石に学校の中までは入れないかと思って」

「確かにな、校庭とかだったらまだマシかもしれねぇが学校の中は、軽くパニックになるだろうな。しゃあねーな。目立たねぇように、昨日燃えた、ニワトリ小屋の近くに、待機しておく。たまに、片耳怪物化しとくから何があったら呼べ。気をつけろよ、たかひろが言ってたんだろ。この学校には、俺達、お前のクラスメイト、あと、多分今日あった、剣山以外にも、2チームは、いるからな。もう、敗退しているかもしれないがな」


サシミの言うとおり、あんころの能力でこの学校にいる異能力ペットの気を確認したら少なくとも、禎達と禎達の仲間である智晴そして剣山達以外のもう1チーム隠れているのだ。

「わかった。じゃあまた後で」

「おう」


禎は自分の教室に向かいサシミはニワトリ小屋に向かった。





──────────────────────






禎は早く来すぎた為いつも通り机に顔を伏せて眠った。しばらくすると


「澤畑くん!」

「うわ!あ・雨森さん」


智晴が声を掛けてきた。だいぶ時間が経ったらしく、クラスメイトの大半が来ていた。


「おはよう!」

「おはようでっちゅ!ただしん!」

「おはよう」(ただしん!?)


朝から元気な智晴と智晴の頭から朝から元気なハリちゃんが出て来た。


「あれ?澤畑くんの異能力ペットは?」

「ああ、流石に中に入れるのは、まずいと思って外で待機してるよ」

「ぶー、明日会わせてあげるって昨日言ってたじゃん」

「約束やぶるなでちゅ!」

「ご・ごめん」


禎は昨日、先生にニワトリ小屋の掃除を頼まれ、職員室に行く前に智晴に「明日、澤畑くんの異能力ペット見せてね!」と、別れ際に言われた。


「そう言えば!ニワトリ小屋、燃えてたんだって!澤畑くんは、大丈夫だった?」

「うん、大丈夫だよ」(そっか、雨森さんは、知らないのか)


智晴は昨日起きた事件の真相を知らなかった。ニワトリも異能力ペットだった事を話そうか迷ったが、話さなかった。まだ、ニワトリを燃やした異能力ペットがいる可能性がある為パニックになるかもしれないからだ。








朝のホームルームが始まると石倉先生ではない先生が入って来た。

クラスメイトの一人が「石倉先生はー?」と聞いた。すると、教室に入って来た先生は、


「石倉先生は、昨日、全身火傷で病院に運ばれた。かなり危険な状態だったがもう大丈夫らしい。石倉先生が復帰するまで私がこのクラスの担任だ。よろしく」


その時禎は、サシミの言っていた事を思い出した。


⦅飼い主の方は、全身火傷で病院送りだってよ⦆

(まさか)


禎は、急いで持って来ていた異能力ペットバトルの手紙の裏を見て、石倉先生の名前を探した。すると







石倉 厚志 気絶


コッケ 死亡





と書かれていた。


(やっぱり石倉先生は、異能力ペットの飼い主だったんだ)


それなら全て話しがあう。

石倉先生が禎の怪我を見て何かを確信し、ニワトリ小屋を掃除させた。


「・・・・・」


禎は急に鳥肌がたってくる。先生が自分を騙した事に恐怖が湧いた。


──────────────────────



次の休み時間、


「石倉先生大丈夫かな〜」

「でちゅ〜」

「うん・・」(やっぱり教えない方がいい)







──────────────────────





授業も終わり帰ろうとした時、


「澤畑くん!」

「何?雨森さん」


智晴が声を掛けてきた。


「今からゲームセンターに行かない?」

「ゲ・・ゲゲゲームセンター!?」

「そう!ゲームセンター!澤畑くんの異能力ペットも見たいしね!」

「うん、・・いいよ」






こうして、ゲームセンターに二人と2匹が行く事になった。









残り・480チーム





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