11話 正直物が正義を見る
今回も遅くなりました。
さらにいつもより長くなっています。
もっと熱くなれよーーー!
よろしくお願いします!
「くっ!いてぇ」
「大丈夫?サシミ」
禎達はトカゲとその飼い主と一緒に公園のベンチに座り、サシミの傷の手当てをしていた。しかし手当てといっても
「大丈夫かー!猫くん!しっかりしろー!」
「ヒーロー!猫くんの近くでそんな大きな声を出すな!猫くん!気合いだーー!
「やめ・・やがれ・飼い主の方も・・うるせえよ・大きな声を・・・出すな。」
トカゲの掌から出ている冷気や氷を傷に当てているだけである。
「っう!それが・・お前の能力・か」
「ああそうだ。(氷を操る)能力。力をゆるめれば、冷気も出せるんだ。猫くん!僕が必ず治して見せる!安心してくれ!」
そう言って顔を近づけてきた。
「能力は、冷てぇのに・・・コイツら・熱くるしぃ」
「ねぇ、君こっちに来てくれ」
「は・・はい」
禎は、トカゲの飼い主に手招きされてついていった。
トカゲがサシミの傷の手当てをしているベンチの反対側にあるベンチに腰を下ろす。
「そう言えば自己紹介がまだだったね。僕の名前は、西崎 正義。正義と呼んでくれ。そしてあのトカゲがヒーローだ」
そう言って正義はヒーローを指差した。
「ヒーロー?」
「ああ、僕は小さい頃からヒーロー物が好きでね。いつか僕もヒーローになりたいと思っていた。でもどんなことをしても空回りで、周りからは、熱くるしぃ奴って言われたり偽善者とも言われて友達がいなかった。ヒーローは、そんな時に家に来たんだよ」
(僕と同じだ)
「ヒーローが来てから楽しかった。僕の話を聞いてくれた。まぁあっちは、聞いてくれていたのかわからないけどね。それでもヒーローは、僕のヒーロー。だからヒーローって名前を付けたんだ。君の名前は?」
「僕の名前は、澤畑 禎です。あっちは、サシミ」
「ああ、よろしくな!禎!」
「うん」
「おっと話が逸れたね。単刀直入に聞く。君の正義はなんだ?」
「正義?」
「ああ、この戦いのルールの手紙を見た時怒りが湧いた。人の命を動物の命をなんだと思っているんだってね。だから僕達は、この無意味な戦いを終わらせるんだ。それが僕の正義だ!
だから聞きたい
禎の正義は、なんだ?」
「・・・・・・・・」
禎は返答に困った。
「人にも動物にも正義はあるものだ。楽しく生きたいと思う事も正義だし、人を殺したいと思うのも正義なんだその人なりの。そしてその正義が間違っていると思う人がその正義を止める。禎が答えたくないのならいい。禎の正義はきっと間違ってないよ。僕の勘だけどね。そしていつか君が間違った道に悪の道に向かったらやり直せばいい。何度も何度でも好きなだけ。僕達はそれができるんだから。正義とはそういうものさ」
「僕の・・・正義」
──────────────────────
その頃、サシミとヒーローは、
「なぁなんで俺達を倒さなかったんだよ」
サシミがいきなりヒーローに話しかけてきた。
「ん?それなら君も今僕を倒せるじゃないか。さっきの大きな腕で」
ヒーローはサシミの傷を冷やしながら答える。
「ふーんそうかよ。よし。もういいぜ。大分良くなった。ありがとよ」
サシミはヒーローから腕を離した。
「いや、どういたしまして。あとは、気合いでなおすんだ!」
「へーへーわかりましたよ。ただしーー!帰ろーぜーー」
サシミが禎に叫んだ。
「あ・・うん、わかった。じゃあ、正義くんまたね」
「ああ!元気でな!また会おう禎!君の正義を忘れるな!」
「じゃあな、トカゲ」
「おう!次会ったら、正々堂々勝負しよう!」
「だな、それまで負けんなよ」
「了解!」
そうして正義達と別れた禎達は無事に家に着いた。すると、禎が
「あ、そう言えばご飯。作るのも面倒だしコンビニに行くか」
「俺も行くぜ」
「サシミも行くの?」
「当たり前だろお前が昼間みたいに異能力ペットに襲われたらどーすんだよ」
「わかったよ」
──────────────────────
コンビニは、さっき禎達がいた公園の近くにあるもうすぐコンビニという所で人だかりができていた。
「どうしたんだろ?」
「何かあったんじゃねぇの」
近くに寄って行くと周りの大人達の話し声が聞こえる。
「殺人ですって」
「なんでも顔が焼けてたらしいよ」
「側には、トカゲの死体があってそのトカゲの顔も焼けてたんだって」
「・・え」
禎達は人混みをかき分けて一番前にきた。目の前には、死体を救急車に乗せようとしていた。
その死体の顔は、見えなかったが綺麗な赤髪は見えた。
「あ・・え・あ」
「!・・・」
その側には、見たことのあるトカゲが死んでいた。顔がとても焦げていて爛れている。
──────────────────────
禎は、食欲を失い何も買わずに家に帰った。
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・」
禎達は帰り道何も喋らなかった。そして家に着くなり禎は、異能力ペットバトルの手紙の裏を見た。そこには、最初に見た時よりもたくさんのの名前が書かれており、自分達が倒したベルベンや、燃えたニワトリも書いてあったが、禎はそんなものは全く見えていなかった。禎が見えていたのは、
西崎 正義 死亡
ヒーロー 死亡
「ウワァァァァァァァァァァァァァァア!」
泣いた。こんなに泣いたのは、久しぶりだった。
「ウワァァァァァァァァァァ!」
「いつまで泣いてやがる!これが異能力ペットバトルなんだよ!ニワトリも!暑苦しぃアイツらも!死んだんだよ!泣いてもアイツらは、戻ってこねぇんだぞ!」
「そんなの・・わかってるよ!でも・・・でも。僕は、普通の生活が・・したかった・だけなのに」
そんな禎の胸ぐらをサシミは、掴んで、
「おい!友達が全くいないのが普通なのか!何もしないのが普通か!普通は、みんな違うかもしれねーが!テメーの普通はむかつくんだよ!いいか!大事なのはこれからどうするかだ!テメーがきめろ。ずっとここで引きこもってるか!気に食わねぇ異能力ペットをぶっ潰すか!」
「僕は・・・」
(だから僕達は、この無意味な戦いを終わらせるんだ。)
「!」
「おい!ただし!」
禎は急に立ち上がると自分の携帯と、紙を取り出し、その紙を見ながら携帯になにかを打ち込んでいった。
「おい・・・その紙って」
禎は携帯で電話をした。その相手は
『はい、武捨です。おや、澤畑くんじゃないか。どうした。何かあったのか』
隆弘だった。
「あの、武捨さん」
(正義くん。わかったよ。僕の正義)
「僕も・・僕達も!協力させてください!」
「ただ・・し!」
(これが僕の正義だ)
残り・483チーム
ありがとうございます!
次もよろしくお願いします!




