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俺の飼い主 僕の異能力ペット  作者: 一つの装置
怪物獣道ファング 願いを求める500チーム
11/93

6話 知らぬがほっとけ

おかしな所があるかもしれませんがよろしくお願いします!


「すいませーん!遅れました」


僕は、息をきらしながら教室に入った。


「澤畑、お前が遅れるなんて珍しいな、ってなんだその肩の傷!」


先生は肩を指差す。

肩からは血が固まっていた。さっきの戦いでの傷だ。


「急いでいたもので、擦りむいて・しまいました」(何言ってんだ僕!肩なんて、どうやって擦りむくんだよ!)

「そう・・か、気をつけろよ。速く保険室に行ってこい」

「は・・はい」(あれ?)



──────────────────────




その頃、サシミは





「重ぇぇぇ、なんだよこの男、何キロあんだよ!」


倒して、気絶させた1匹と1人を引きずって目立たない草むらに、隠そうとしていた。


「こいつが目を覚ましたら、知ってること全部話してもらうか。人間には言葉が通じねぇからな」


サシミは、ベルベンの喋っていたことが引っかかっていた。


(ペットは、前からこのゲームことを知っていたようだった。聞いたら、もしかして、少しは、有利になるかもしんねぇ)


そんな事を思いながら引きずっていると、


「やぁ、そこの君。異能力ペットだよね」


背の高いロングコートを着た男と全身をポンチョで、覆ったジト目の猫が話しかけてきた。


「!・・クソ!こんな時に、またかよ!」


引きずっていた1匹と1人を地面において戦う姿勢をとる。すると、ジト目の猫が


「まぁ まってくれ。吾輩達は、戦うつもりはない安心しろ」

「安心? できねぇし、俺は戦ってもいいぜ」


未だに戦う姿勢をやめないサシミはそう言った。

すると、飼い主の方が


「そんなたくさんの傷があるのに、戦うというか。面白い、君は面白いな。私達は、話しがしたいのだ。君と、あの少年とは、話せそうだ」


背の高い男は、笑いながらそう言った。

サシミは戦う姿勢をやめると、


「いいぜ、情報交換しようじゃねぇか。ただし、攻撃っぽい事してきたら倒すからな」

(こいつらに、色々聞いた方が速いかもしんねぇしな。)

「それは、こちらも同じだ。君に会う前に2チームに会って話しをしようとしたが、すぐにおそってきてね。この、あんころの、能力で倒した」


ジト目の猫の頭をなでながら言った。


(こいつら! もう2チームも倒したのか!)

「自己紹介がまだだったな私は、武捨 隆弘(むしゃ たかひろ)そしてこちらが」

「あんころ・もち。能力は(波動、気、オーラを操る)

事だ。 よろしくね」

「波動?気?なんだそれ?」

「生き物が必ず持っている心の力だよ。我輩は、自分の気を固まらせ、放つ事ができる。波動弾だよ。さらに他の生き物の気も見る事ができる。壁を通しても。異能力ペットの気と、その飼い主の気は、他の気と全く違うからどこにいるか、わかるんだよ。君の名前は?」

「俺は、サシミ。能力は(好きな体の部位1カ所を怪物化できる)事だ。かっこいいだろ」


なかなか良い能力名を付けて、サシミは胸を張っている。


「俺が知っているのは、自分の能力くらいだ。お前らは?」

「あんころは、記憶喪失なのだ。異能力ペットになった瞬間から記憶がない」

「なんだそれ、俺は、記憶を失ってないぞ。つまり、何も知らないって事か」


サシミは肩を落とした。すると隆弘は、


「話しを最後まで聞け。さっき2チーム倒したと、言ったろ。その2チームが、気絶する前に話してくれたのだ。2チームの2匹が言った事は揃って、




(この戦いが始まる前から知っていた)

と、言ったのだ」

「なに!俺の倒したこいつも同じようなことを言ってたぞ!」


サシミは、倒れているベルベンを指差した。


「詳しいことは、聞いたか?」

「いや、聞けてねぇ」


ベルベンは、教えてくれなかったし、一発で倒してしまったから、聞けなかった。

すると、隆弘は、


「なら話そう。私の倒したペットの言っていたことを、要約すると、

(私は、ペットショップにいた。ペットショプの店員に教えてもらった。3年後、この中から異能力ペットバトルに選ばれるかもしれないと、言われた。)

以上だ」

「つまりこのゲームは、3年前から決まっていたってことか」


するとあんころが


「ゲーム・・か」


あんころは、小さな声で言ったのでサシミには、聞こえなかった。


「あんころは、捨てられていた。もしかしたら、

ペットショプにいたかもしれないが、どっちみち

記憶が無いので、詳しくはわからない。だから君は、どうだったのか知りたいのだ」


すると隆弘は、サシミに向かって前かがみになり話しを聞こうとした。


「・・俺は・」






⦅ねぇ、貫太郎。大好きだよ。⦆












「野良猫だったんだよ。人間の顔を引っ掻きまくって、保健所に行ったんだ」


サシミは、俯きながらそう答える。


「・・・そうか」


隆弘は、詳しくは聞かなかった。


「で!もう話しは終わったろ。じゃあな。お互い頑張ろうぜ」


サシミはせかすように話しを終わらせようとした。


「まだ話したい事がある。君の飼い主と一緒に。

この時間は、学校だろ案内してくれ」

「・・・・わかったよ。もうすぐそこだぜ。こいつらは・・・まぁ、別にここにおいててもいいだろ。いこうぜ」


未だに気絶している1匹と1人をそこにおいたまま、学校に向かった。




──────────────────────






「ここが俺の飼い主の学校だ」


サシミ達は学校の前にいた。


「この学校なら昨日来たな」

「なんできたんだよ」

「異能力ペットや、その飼い主がいると思ってね。なら授業が終わるまで待っていよう」

「もう終わってると思うぜ。今日、午前中までって言ってたから」


そんな事を話していると、不意に









「コケェェェェェェェェェ!!!!」



「なんだ!」

「!」 「!」


耳が痛くなる声が辺り一面に響く。


「たかひろあっちに、異能力ペットと、飼い主がいる。きっと、今の声は、異能力ペットだよ。その近くにいるの、この声の、飼い主じゃなくて、サシミくんの飼い主だ」

「なんだと!」

「おい!それは、本当なんだろうな!」

「あぁ、気は、人それぞれだからね。一度見た気は、忘れないよ。」

「!クソ!」

「おい!サシミくん!」


サシミは、声のする所に走っていった。











残り・486チーム






ありがとうございます!


次もよろしくお願いします!

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