5話 画竜怪物を欠く
ありがとうございます！
楽しんでね！
その頃、禎は、
「はぁ・・・はぁ・・あんなの、勝てるわけない」
僕はサシミ達が戦っている少し離れた曲がり角に隠れていた
熱い、痛い、
僕は自分の血が出ている肩を見た。
この前までは平和だったのに
怪我なんてしなかったのに
「サシミは、何してるんだよ・・・・・！」
その瞬間曲がり角のサシミ達がいる方向から何か速い物が通り過ぎていった。
「！・・・サシミ！」
僕はゆっくりと曲がり角から顔を出す。すると、
「はぁ・はぁ・はぁ・・はぁ・」
「１、２、３、４、ん〜かなり当たったのに、倒れないなんて、しぶといね〜。この能力、そんなに威力ないのかな〜？」
（！サシミ）
サシミは、身体中に石が刺さっていた。血が僕よりたくさん出ているのに立っている。あのままじゃ、死んじゃう・・！
「速く倒れてくれよ〜次の戦いに備えないと〜このゲームが始まる前から楽しみだったんだからよ〜。まさか俺達が選ばれるなんてな〜」
「？・・・それ・どうゆう・・・」
「はぁ〜？ああわかった〜。お前ペットショップにいなかったろ〜」
「だから！どうゆう事が教えやがれ！」
「やだね〜じゃあそういうことで〜バイバ〜イ」
気がついたときには足が動いていた。居ても立っても居られなかった。肩がジンジン痛む。
「！・・・飼い主！」
「え〜なんでくるかな〜」
僕はサシミの前に立ってサシミを守ろうと両手を伸ばしていた。
嫌なやつだ。
｟こんなドキドキするゲーム初めてだぜ。｠
これをゲームと言うあいつ。
思っていた奴とは違っていた。
でも！ それでも！
「こいつは、僕のペットだ。絶対に！
「負けない！」
「！」
「ふ〜ん。なら証明してくれよ〜勝てないやつの前ではそうそうホラは吹かないほうがいいぜ〜！！超豪速球ッ！！！」
ベルベンが一気に投げた石がすごい速さでむかってくる。
やばい！ あたる！ 死ぬ！
僕は、すぐに蜂の巣にされると思った。しかし石は、あたらなかった。石の変わりに目の前には、とても大きいこげ茶のかたまりがあったのだ。それをよく見るとそれはサシミの腕だった。
サシミの腕がたくさんの石を受け止めていたのだ。
怪物のような腕。
「おいおい〜それが・お前の能力か〜！」
「そう・・だぜ。やっと顔がゆがんだな」
サシミは、ベルベンに向かって笑みを浮かべる。
「黙れッ！！俺に〜負けろぉぉぉ！！」
「もう・・・きかねぇよ。テメーのヘタクソな投球は・・・」
ベルベンが投げた石をまた腕で受け止めスタートダッシュの構えをすると、片足を怪物にし、
その足を縮めたあと伸ばしてベルベンのもとに吹っ飛んだ。 バネのように。
「ッ！速えッ！ぐべばろーーー！」
サシミがベルベンのもとにつくと拳を怪物にして、物凄い勢いで、顔面をぶん殴るとベルベンは後ろにぶっ飛んだ。
「ベルベン！ぐはぁぁぁ！」
飼い主の方も同じく後ろにぶっ飛んだ。
周りは砂埃が舞い、石が辺り一面に散乱していた。
「はぁ・・はぁ・・・しゃー！勝って..やったぜ」
「サシミ、いまの」
僕はサシミが振り上げた怪物のような拳を見ながら言った。
「あー？これが俺の能力。（好きな体の部分をパワーアップする能力）だろうよ。だが１部分だけしか、パワーアップできねー。能力半径は１０mは、あるだろうな。俺とあいつらの距離が１０mだったからな」
「そういえば！あの人達は！」
僕たちは倒れている１人と１匹のもとに駆け寄った。
「よかったー息してる。顔はすごいことになってるけど。そっちは？」
「こっちも大丈夫だぜ。それにしても本当に、この野郎をやったら、能力半径内にいた、飼い主の方もやられたし、このペットはただのペットに戻ってるしよ」
飼い主は鼻が曲がっており、ペットの方はただのビーグル犬に戻って倒れている。
｟まさか俺達が選ばれるなんてな〜｠
（これじゃ、どうゆう事か、聞けねぇな）
サシミはベルベンに向かって舌打ちをした。
「そう言えば飼い主、学校行かなくていいのか？」
「あ・・・わすれてた！」
もうそんな時間になっていたのかと自分の携帯を見るともうとっくに遅刻の時間だった。
「こいつらのことは俺に任せて飼い主は学校に行け」
「でもサシミその....怪我」
サシミの体はとても痛々しかった。まだ血が垂れており、足元は血溜まりになっている。
「こんなの痛くもねぇよ。さぁ、行った行った」
「・・・わかった。あ！行く前に、飼い主って言うのやめてよね！僕は禎だよ！！知ってるでしょ？」
「なんでだ・・・よ
｟こいつは、僕のペットだ。絶対に負けない！｠
チッ・・・・わかったよ。早く行け！ただし」
「じゃあ、行ってきます！」
「ったく」
舌打ちはされたけど、僕はサシミに名前で呼んでもらって嬉しかった。学校には遅れちゃったけど・・・・
そして、この時は気づいていなかった。
新たな異能力ペットと、飼い主が僕達を見ていることに。
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「たかひろ、あの子異能力ペットだよ。今走っているのが飼い主だ」
「わかった」
ポンチョを羽織った猫と、大人の男が遠くから見ていることに。
「どんな能力か楽しみだ」
残り・４８７チーム
ありがとうございます！
謎の男とマント猫は、一体？
お楽しみ！
