霊能力者編②
霊能力者のボディガードの依頼を受けたユウヤ。
「お待ちしておりました」
少し田舎の駅の改札をでると依頼人のおじさんが迎えてくれた。
わざわざおそらく当主である人が迎えにくるなんて少し感動。
「ではこちらにお乗りください」
「はい」
タクシーか。
山の中って言ってたから途中からは徒歩みたいな感じかな?
「昼食はお済みでしょうか?」
「はい、電車の中でとってきました」
うまかったなコトネの弁当。
あとでお礼言っておかなきゃな。
「では参りましょう」
タクシーで十五分ほど行き、そこから徒歩で約二十分、武家屋敷みたいな場所についた。
なんか色々あるな。
本殿?ていうのかな?は入り口からじゃ全容はわからんけど、絶対想像以上に広いだろうな。うちの事務所の何倍だろうか。
倉庫もあるな。あとは…あれは道場かな?
キョロキョロしながら中を案内されているとやがて一つの部屋に辿り着く。
十分くらい歩いた気がするな。
「では中へどうぞ」
「はい」
中へ入ると奥に巫女服姿の女の子が正座していた。
その女の子と二メートルくらい離れた場所で対面して正座させられ、案内してくれたおじさんはその女の子の横へ座る。
「こちらが娘のサヤカです」
「は…はじめまして!サヤカと申します!高校二年生です!この度は…その…一晩よろしくお願いします!」
可愛いな。なにより胸でかい。
「サヤカ…その言い方は誤解を招きますよ」
「え?あ、す、すいません!」
う~ん…絶対ふとももも素晴らしい。
顔は綺麗系ではなく可愛い系。
髪は真っ黒でかなり長い。
そしてやっぱり胸だな。
所長も大きい方だけどサヤカさんには敵わない。コトネはまあ…ね?
「ユウヤさん?失礼ですが少しサヤカを見すぎでは?」
「あ、すいません!」
すいませんお義父さん!
危なかった…
サヤカさんは可哀想に下を向いてしまっている。
いや申し訳ないことをした。
早速一晩のパートナーの信頼を失うところだった。
「では説明にはいりましょうか。その前にまずユウヤさんはうちのことについて何か聞いておられますでしょうか?」
「はい。えっと…代々霊能力者の家系で、霊と対話したりして成仏させたり、悪霊を術で払ったりする、いわゆる『除霊』をメインとされている。戦闘では『降霊術』というものを用いている。そのくらいです」
「なるほど。少し付け加えるなら『降霊術』は一部の人間にしか扱えません。なのであまりうちは霊能力達の中では戦闘面では劣っているのですよ。もちろん戦闘向けの術などは使えますが、そこに重きをおいておりませんので」
「サヤカさんは『降霊術』を使えるのでしょうか?」
「はい使えます。だからこそ儀式の代表に選ばれたのです」
俺とはなんだか真逆だな…
「その内容は、洞窟で一晩かけて、数多の先祖の霊などと対話、さらに降霊させて様々な知識や経験を受け継がせるものなのです。ですから『降霊術』が使えるのが最低条件なのです」
「一晩じゃなければいけない理由ていうのはあるんですか?」
「一晩くらい続く集中力、精神力がないと力を受け継いだところで後になんといいますか、ボロがでてしまうのではないかという懸念からですね。過去実際にあったみたいですから。何回かにわけると少し『降霊術』が使えるだけで儀式に成功してしまうんですよ。その結果、質の低下などの問題が起きてしまうため今の形に落ち着きました」
まあ確かにそれは危険だよな。
変に力を持つと色々厄介そうだし。
「ではあまり歴史やら専門的なことはやめましょうか。とにかくユウヤさんにはその儀式に集中しているサヤカに妨害が入らないよう護衛をしていただきたいのです。うちの弟子も何人かつけます。他の弟子たちは結界をはったり、念のため近隣の町の警護にまわっていただきますので」
「なるほど。わかりました。よろしくお願いします!」
ホントはその妨害をテロ団体に依頼した奴らの詳細とか知りたいけど、仕事にはあんま関係なさそうだからいっか。まあなんとなく反サヤカ派みたいな連中なんだろうけど。暇になったりしたらついでに聞いてみるかな。
ではまずサヤカさんと仲良く…